お金を使う場合の管理方法で人気があるのは、お金を科目ごとに
封筒に入れて管理をする「袋分け」です。「袋分け」によるお金
の管理方法の良い点は、本来の目的以外のことに使ってしまわな
いようにすることができることです。
例えば、給料が入った場合、次のような「袋分け」が考えられま
す。
(1)家賃や光熱費(だいたいの金額)、生命保険料、食費、
生活雑貨費、服のクリーニング代などの日常生活費は、必ず
出ていくとわかっているので、まずその金額を各袋に分けま
す。
(2)次に、外食費、交際費、教育費などのその他生活費は、
今月見込まれる金額を各袋に分けます。子どもの給食費や修
学旅行の積立など、振り込むものはすぐに振り込みます。
(3)定期積金など貯蓄するお金を分けます。
カード類の扱い
(1)スーパーやドラッグストアのポイントカード
スーパー等での支払いをクレジットカードで行っている場合
は、そのカードは生活費用の袋に予算金額を記入して入れま
す。
(2)銀行のキャッシュカードやクレジットカード
銀行のキャッシュカードやクレジットカードなどは、臨時的
な外食費、交際費、衣服などある程度金額の張るものを買う
時に使うことが多いと思われるので、袋に一応の予算金額を
記入しておくと良いでしょう。
このように、「袋分け」をすることで、お金を上手に管理す
ることができます。
また、「袋分け」によるお金を管理することも大切ですが、
お金を使った結果を自分たちの会計情報として記録しておく
ことも大切です。記録する方法として、家庭簿記(家庭用複
式簿記)があります。家庭簿記(家庭用複式簿記)では、例
えば、(1)の場合は、(左方)食料費380円 / (右
方)現金380円、また、クレジットカードを使って買い物
をした場合は、(左方)外食費5000円 / (右方)カ
ード未払金5000円というように仕訳されます。
このように、記録をし、分類・集計して、自分たちの会計情
報を作ることによって、家庭経営に有効に利用することが出
来ます。
家庭決算書は、お金の動きを記録して、複式簿記を利用して
作られた会計情報です。お金を使った取引ごとに記録してい
くことによって、自分たちだけの会計情報を持つことが
出来るのです。
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