財産対照表は、左側に「資産」、右側に「負債」と「正味財産」で構成されています。「資産」の
合計と「負債」+「正味財産」の合計が一致(バランス)するのでバランスシートと言い、家庭の
消費活動の結果がここに表示されます。
家庭決算書では、「正味財産」とは「資産」から「負債」を引いて残った額と定義づけています。
すなわち「資産」をすべて売り払い、「負債」をすべて返済したときに、最後に手元に残るお金が
「正味財産」です。
財産対照表
資 産 500 |
負 債 200 |
正味財産 300 |
合 計 500 |
合 計 500 |
〔1〕 資 産
家庭決算書における資産とは、家庭で所有しているもののうち、現金化できるすべてのものを
言います。家庭決算書ではプラスの財産(資産)は次のように分類されています。
資産科目 |
内 容 |
現金
普通預金 定期性預金 その他預金
土地 建物 マンション 有価証券 保険積立金 車両 売却可能な高額品
その他資産 |
通貨(国内・外国)、小切手、トラベラーズチェックなどの 通貨代用証券 銀行、郵便局、信用金庫など金融機関の預貯金 銀行、郵便局、信用金庫など金融機関の定期性預金 外貨預金、当座預金、通知預金、定期積金、金銭信託、 社内預金など 自己所有の土地 自己所有の建物と建物付属設備 自己所有のマンション 株式、公社債、証券投資信託の受益証券など 保険の解約返戻金 自己所有の車、自動二輪で売却可能なもの 金地金、ピアノ、家具、宝飾品、書画骨董などで売却 可能な高額品 敷金、保証金、借地権、他人に対する貸付金、立替金など |
〔2〕 負 債
負債とは、いずれ現金で支払わなければならない債務のことを言います。 家庭決算書では
マイナスの財産(負債)は次のように分類されています。
負債科目 |
内 容 |
住宅ローン
その他借入金 カード未払金
未払金 その他負債
|
住宅の購入・増改築に伴う代金の銀行・住宅金融公庫などからの借入 金融機関・友人などからの借入 クレジットカードによる購入・代金の未払いで、後日、銀行預金などから引き落とされるもの 諸資産購入代金の未払い額、商品代金の未払い額 一時的に現金などを受け入れた預かり金、科目が決まらない仮受金 |
〔3〕 正味財産
正味財産とは、資産をすべて現金化して、負債をすべて返済したときに手元に残る現金のことを
言います。この正味財産は、資産から負債を引いて算出されます。
正味財産 = 資 産 − 負 債