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依田宣夫の

簿記実務検定第3級試験

100%合格目標無料講座

「簿記実務検定第3級試験100%合格目標講座」概要」

    「試験問題を解く前に

       1  「個人と会社の報告書の違い」
      2.  「複式簿記の仕組み」と「仕訳」
       3   取引と仕訳の基本
       4  「ホップ・ステップ・ジャンプ仕訳法
       5  「仕訳実戦練習問題」
   2 問題演習
       (1)   「仕訳試験問題演習」
       (2)  「伝票の基本と問題演習」
            帳簿の基本と問題演習」 
       (3)  「試算表の基本と問題演習」 
            「精算表と財務諸表の基本と問題演習」



   実務検定簿記第3級試験対策練習問題 (参考)  実務検定簿記第2級試験練習問題
        第1問対策練習問題        簿記実務検定2級練習問題第1問

       第2問対策練習問題

       簿記実務検定2級練習問題第2問

       第3問対策練習問題

       簿記実務検定2級練習問題第4問

        第4問対策練習問題

       第5問対策練習問題     





 合格へのステップ

 
「簿記の仕組み」を理解する

(事実 → 仕訳 →報告書)

 


「仕訳」を速く正確にできるようにする


 


「計算」を速く正確にできるようにする



簿記実務検定第3級試験

  受験資格  特に制限はありません

   申込場所と申込方法

 (1)高校生

   原則として在籍校で、受験票により申し込みます。

 (2)一般 

 指定された最寄りの試験場校で、受験申込書 (写真貼付)により申し込みます。

 問い合わせ先
   公益財団法人全国商業高等学校協会

  165−0015 東京都新宿区大京町26
   TEL   03−3357−7911(代表)
    FAX  03−3341−1039


 第90回実務検定簿記第3級試験 
第1問  予想問題
第2問   予想問題

第3問   予想問題

第4問   予想問題
第5問   予想問題

試験問題と解答が公表されました



 (参考)実務検定簿記第2級試験

試験問題と解答が公表されました

    

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               令和3年度銘 和修  家計会計協会  

                                       

 試験問題を解く前に

              1.「個人と会社の報告書の違い」

              . 「複式簿記の仕組み」と「仕訳」


 
                          

「複式簿記の仕組み」と「仕訳」
 

    「複式簿記」

        複式簿記の目的は「事実から報告書を作る」ことです。 

           複式簿記は、一会計期間(1年間)のすべての取引(会計事実)を仕訳し、

       分類集計し、報告書を作成するためのツールです。

     *  取引・・・利益を上げるための「お金」と「物」のすべての流れ   

 お金(元手)  →  商品の購入(仕入)  →  販売(売上)  →  お金

      
       一会計期間(1年間)の複式簿記全体の流れ 

       すべての取引(会計事実) → 仕 訳 →帳簿(元帳)記帳 →  試算表作成 

    → 決算整理 → 精算表の作成 → 2つの報告書(決算書)作成   

                                         
  「仕訳」

     すべての取引(会計事実) → 仕 訳 →帳簿(元帳)記帳 →  試算表作成 

   → 決算整理 → 精算表の作成 → 2つの報告書(決算書)作成    

          

          仕訳の基本形

 左 側 (借 方)

  右 側 (貸 方)

 勘定科目 金額(円)

  勘定科目 金額(円)

         * 左・右に分かれている

                           * 左側(借方)と右側(貸方)の金額は一致している


 第1回 そもそものはじまり

  1、簿記の目的

    「事実」から「報告書」を作ること

  2、事実から作る2つの報告書(貸借対照表と損益計算書

       事 実(取引)

        (1)元手として現金100円を用意した。

        (2)商品を仕入れ、現金100円を支払った。

        (3)それを300円で売り上げ、代金を現金で受け取った。

    「スタート」

    (1)元手として現金100円を用意した。

              財産についての報告書 (貸借対照表)  

          現  金  100円

       元  手  100円

           合  計  100円

       合  計  100円

  

       (2)商品を仕入れ、現金100円を支払った。

    (3)それを300円で売り上げ、代金を現金で受け取った。

       ・・・現金300円が残った。

             「結 果」

(1)   財産についての報告書 (貸借対照表)    

     現  金  300円

 

  元  手  100円

  利  益  200円

     合  計  300円

  合  計   300円



(2)   利益についての報告書(損益計算書

     仕  入  100円

     利  益  200円

  売  上  300円

 

     合  計  300円

  合  計  300円

       

   第2回 まずは報告書とお近付き             

      「貸借対照表」は、資産・負債・純資産と名付けられた、3つの

      グラウンドから構成されています。

     貸借対照表          

     

        資       産

 

      負        債

       純 資 産 

                資産=負債+ 純資産

                      「資産」とはプラスの財産である

              「負債」とはマイナスの財産である

              「資産」と「負債」の差が「純資産」である

              

       「損益計算書」は、費用・収益と名付けられた2つのグラウンドと、

       利益と名付けられたコーナーから構成されています。

損益計算書

    費 用

    収 益

     利 益

                費用+利益=収益

       「費用」とは商売をするために支払う金額(原因)

          「収益」とは商売の結果得る金額(結果)        

   「 利益」について

       利益は、貸借対照表の純資産の欄と損益計算書の利益の欄の2ヶ所

       に顔を出す

       利益は、報告書の中で最重要科目である

       利益は、計算によって求められる(他の項目は事実から求められる
       
       利益の計算が正しいかどうかは、2つの利益額が一致するかどうかで
  
        チェックできる

   第3回 事実がだんだん多くなる  

        「事 実」とは、取引の対象になる事実のことで、資産や負債

                       が増加したり減少したりする場合の事実のことで、勘定科目

             に変化をおこす取引(会計事実)のことを意味します。

             例えば、社長は、切れ者だとか部長に昇進したという事実は

             取引の対象にはなりません。

        「勘定科目」とは、取引(会計事実)を分類して、記録・集計する

               ための計算単位のことを言います。

                     勘定科目は、資産、負債、純資産、収益、費用の5つの

                    グループに分けられ、それぞれその内容によって、左側(借方)、

                    右側(貸方)に属しています。

                    

       主な勘定科目の分類 

                   左   側(借 方

                右   側(貸 方)

 資産グループ 

現金、当座預金、普通預金、受取手形、売掛金、有価証券、商品、未収金,前払金、立替金、仮払金、手形貸付金、土地、建物、車両、備品、など

      負債グループ

支払手形、借入金、買掛金、未払金、前受金、預り金、手形借入金、仮受金、減価償却累計額、貸倒引当金、など

 純資産グループ


資本金、引出金

 費用グループ

仕入、給料、旅費交通費、賃借料、手形売却損、発送費、租税公課、消耗品費、保険料、通信費、水道光熱費、貸倒損失、支払手数料、支払利息、手形売却損、固定資産売却損、減価償却費、貸倒引当金繰入、有価証券売却損、など

   収益グループ

売上、受取手数料、受取利息、受取配当金、固定資産売却益、有価証券売却益など

   

    取引(会計事実)が少なければ、2つの報告書を作ることは簡単ですが、取引(会計事実)が

    数百、数千と増えた場合には、いきなり2つの報告書を作ることは困難です。

    そこで、2つの報告書を作るために、まず、仕訳をして、後でこれを集計して、

   2つの報告書を作るという、手順が必要になります。

    複式簿記では、1つの取引を、2つの面からとらえて、仕訳をします。 

           例えば、給料100円を現金で支払った場合

        1、 給料100円という費用が増加した。

        2、 現金100円という資産が減少した。

    これを、 次のように仕訳します。

 左 側 (借 方)

 右 側 (貸 方)

 給料(費用)100円 

 現金(資産)100円

 

  複式簿記では、すべての取引(会計事実)を、勘定科目で分類をして、仕訳をします。

   左側グループ(資産、費用)と右側グループ(負債、純資産、収益)の

   増加、減少があった場合の仕訳処理

  1、左側グループ(資産、費用)の「仕訳」は、

         増加の場合は左側(借方)、減少の場合は右側(貸方)になります。

  2、右側グループ(負債、純資産、収益)の「仕訳」は、

         増加の場合は右側(貸方)、減少の場合は左側(借方)になります。

 

    (例)商品500円を売り上げ、代金を現金で受け取った場合

      現金・・資産グループ・・増加の場合は左側(借方)

      売上・・収益グループ・・増加の場合は右側(貸方)

 左 側 (借 方)

 右 側 (貸 方)

 勘定科目  金額(円)

 勘定科目 金額(円)

 現 金     500円 

 売  上  500円



 第4回 今日がクライマックス

「イメージ仕訳」

ホップ・ステップ・ジャンプの三段跳びのイメージで仕訳をします。

ホップで得意科目を決定し、ステップ・ジャンプで、選んだ得意科目の増減付けと左右付けをします。

ホップ

科目付け

取引がどの勘定科目に分類できるか推測する(得意科目を決定)

ステップ

増減付け

  推測した勘定科目の増減を判断する

ジャンプ

左右付け

  メモの右に書くか、左に書くかを確認する

     

     例えば、電気代1,500円を現金で支払ったとします。

    勘定科目は、現金と水道光熱費ですが、

    1、(ホップ) 科目付け・・・得意の勘定科目を「現金」だとすると、

    2、(ステップ) 増減付け・・・現金を支払ったので、現金が減少、

    3、(ジャンプ) 左右付け・・・現金(資産グループ)の減少は右側(貸方)

   となります。 

    ホップ

  ステップ

 ジャンプ

科目付け(◎得意科目)

 増減付け

 左右付け

   

現 金 1,500

水道光熱費 1,500

  減 少 

  右  側 


             そこで、「仕訳」は、現金を右側(貸方)に書けばいいので、

 左 側 (借 方)

右 側 (貸 方)

 勘定科目 金額(円)

 勘定科目 金額(円)

 水道光熱費1,500円

  現金     1,500円  

             となります。 

 

第5回 ここまでくれば経理マン・・・元帳と試算表

   「元 帳」 と 「転 記」

        仕訳で使った勘定科目ごとに、増加と減少を記入して整理する

        帳簿を「元帳」といい、元帳に勘定科目ごとに記入することを、

       「転記」と言います。

        仕訳で使ったすべての勘定科目を転記する元帳のことを、「総勘定元帳」

        といいます。

           (例) 仕訳から総勘定元帳を作る

            ( 仕 訳 )

            現  金   1000円   /   元入金(資本金)1000円

            仕  入    200円   /    現  金    200円

            現  金    500円   /    売  上    500円

        水道光熱費 100円    /     現  金     100円 

            現  金    300円   /    借 入 金   300円

                        
 「総勘定元帳」

                     現    金                         

        現金(資産)の増加(左側)    現金(資産)の減少(右側)

(相手科目を記入する)   

元入金(資本金)  1000円

売  上        500円

借 入 金      300円

(相手科目を記入する)  

仕  入    200円 

水道光熱費  100円 

(合計の差額が残高になる・・1500円)  

 合   計     1800円

合   計    300円



元入金(資本金
  元入金(資本金)純資産の増加(右側)

 

現  金   1000円

 

合   計  1000円



 仕  入
   仕入(費用)の増加(左側)

現   金  200円

 

合   計  200円  

 



売   上 
  売 上(収益)の増加(右側)

 

現  金   500円 

 

合   計  500円



水道光熱費
  水道光熱費(費用)の増加(左側)

現  金    100円 

 

合   計  100円

 



借 入 金
    借 入 金(負債)の増加(右側) 

 

現  金  300円 

 

合   計 300円



「試 算 表」

  仕訳の総勘定元帳への転記が、正しく行われたかどうかを確認

するために、試算表を作成します。

試算表には、合計残高試算表、残高試算表と合計試算表があります。

(例)          
                  合計残高試算表

  残  高

   合  計

   勘定科目

   合  計

   残  高

1500円

1800円

   現  金

300円

 

 

 

 元入金(資本金)

1000円

1000円

200円

 200円

   仕  入

 

 

 

 

   売   上

500円

500円

100円

100円

  水道光熱費

 

 

 

 

  借 入 金

300円

300円

1800円

2100円

  合   計

2100円

1800円

 

合計残高試算表を見ると左側(借方)の合計欄の金額と右側(貸方)

合計欄の金額が一致しています。同時に、左側(借方)の残高欄の金額と

右側(貸方)の残高欄の金額が一致しています。

これによって、すべての仕訳の転記が、正しく行われたことが確認できます。

試算表は、毎月作成して、経営状況をチェックします。

         「試算表作成のための仕訳問題」                                          

    

  第6回 いよいよ最後の報告書

   1.「 試算表」の修正仕訳                      

             決算整理事項・・・決算日現在の勘定科目の残高を正しい金額にする

                        ために、試算表の金額を修正をすることを決算整理と

                        言い、決算整理が必要な事柄を決算整理事項と言います。

             決算整理事項の内容は決まっていて、決算整理が必要な主な項目は、

             次の通りです。

  (1)仕入と売上原価

                            売上原価の計算

                       売上原価=期首商品+当期仕入高ー期末商品

  (2)貸倒引当金の繰入

                                       期末未処理整理事項の処理後の受取手形および売掛金の期末

                                       残高に対して 、「差額補充法」により貸倒引当金を設定する。

  (3)減価償却費の計上

                                       定額法により減価償却をする。

                                  ・ 間接法による場合は減価償却累計額(負債)という科目を使います。

                                  ・ 直説法による場合には、備品、建物などの固定資産の金額を直接減額します。

  (4)費用・収益の繰延

                                       前払保険料 

  (5)費用・収益の見越

                                          未収手数料 ・ 未払給料 ・ 未払利息 

  (6)消耗品の計上

                                     消耗品費として処理された中の当期の未使用分

  (7)現金過不足の整理

                                   現金過不足勘定は、実際の現金の金額(手持ち現金)が帳簿残高より多い場合には

                   貸方(右側)、少ない場合には借方(左側)に計上されます。
    

    2.「精算表」

         精算表とは、貸借対照表と損益計算書と言う2つの報告書を

         正しく作成するために作られる,計算表のことを言います。

         残高試算表 → 修正仕訳 → 損益計算書・貸借対照表

         損益計算書と貸借対照表のそれぞれの借方・貸方を合計して

         その差額を当期純利益(損失)として計上し、その金額が一致

         していれば、精算表が正しいことが確認されます。

       「精算表作成のための仕訳問題」  

  3.「貸借対照表」と「損益計算書」の作成

      
 精算表に基づいて、貸借対照表と損益計算書と言う2つの報告書(決算書)を作成します。

       この報告書(決算書)を財務諸表といい、貸借対照表と

       損益計算書から構成されています。(キャッシュフロー計算書を

       含めることもあります) 

       複式簿記によって作成された貸借対照表は、企業の財政状態を示し、

       損益計算書は、企業の1年間の経営成績を示します。

                                          (拙著:「イブと花子の簿記物語」より)


     *「商業簿記3級の特徴」

        商業簿記3級は、個人(企業又は商店)を対象としているので、資本金の処理が

       会社の場合と異なります。

     資本の増減取引は次のように処理されます。

    (1)増加取引

       1、店主からの資本の元入れ及び追加出資

                    (取引例) 事業を拡張するため現金300000円を追加出資した。

            仕訳     (借 方)        (貸 方)

                 現金  300000 / 資本金 300000   

       2、当期純利益の計上

     (2)減少取引

       1、店主による資本の引き出し(払い戻し)

         (取引例1) 店主個人の家事用電気代5000円を現金で支払った。

           仕訳     (借 方)      (貸 方)

                 引出金 5000 / 現金 5000

         (取引例2) 家賃100000円を小切手を振り出して支払ったが、この家賃の内

                50%は店主個人の住居分であった。

           仕訳     (借 方)      (貸 方)

                 家 賃 50000 / 当座預金 100000

                引出金 50000  /

       2、当期純損失の計上

        (注)当期純利益(純損失)は、資本金勘定に振り替えられます。


    *「複式簿記のシステムについて」

       貸借対照表の項目(資産、負債、純資産)の増減と損益計算書の項目

      (収益、費用)の発生、消滅について記録、集計する記帳システムが

       複式簿記です。

      複式簿記は、すべての取引を、原因と結果という2つの側面から

     把握していくものです。例えば、給料を現金で支払った場合には給料とい

     う費用科目が発生しますが、一方で同じ額だけ現金という資産が減少します。

     この原因と結果という2つの側面を記録し、集計し、決算のときに貸借対照

     表と損益計算書に分けて作成するシステムが、複式簿記のシステムです。


 * 「左側」、「右側」について

  資産や負債などの科目の増減処理の方法を、簿記では「仕訳」と言います。

 「仕訳」とは、取引を記録する方法のことで、通常、複式簿記では左側を「借方」(か

 りかた)、右側を「貸方」(かしかた)と言う簿記用語を使って、科目の処理をしてい

 ます。しかし、この「借方」(かりかた)、「貸方」(かしかた)と言う簿記用語で、

 複式簿記の勉強をあきらめたり、放棄してしまった人が多くいます。この「借方」(か

 りかた)、「貸方」(かしかた)と言う簿記用語は、現在では、特別の意味を持って

 いないと言われています。

  しかし、これは、企業会計上の共通の呼び方なので、変更することはできません。

  そこで、今回、わたしは、「借方」(かりかた)・「貸方」(かしかた)と言う言葉

 を使わずに、「左側」(ひだりがわ)、「右側」(みぎがわ)と言う言葉を使って、イ

 メージ仕訳をして、複式簿記の仕組みを理解する方法を考案しました。複式簿記の仕組

 みを理解することが必要なので、複式簿記の仕組みが理解出来たら、

 「借方」(かりかた)・「貸方」(かしかた)について考えてください

 

 

 

* 新・家庭経営のすすめ              

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