家庭決算書と家計簿の違い
家計簿をつけることによって、収入と支出に予算を立てその予算を守り、
ムダを発見し、節約倹約をすることが可能となり、貯蓄を増やすことにも
つながります。
例えば、全財産が、現金1,000円だけで、食料代に500円、交通費に
210円使ったとすると、全財産は、290円になります。
これを家計簿では、次のように表示します。
月 日
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摘 要
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収 入
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支 出
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残 高
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X月XX日
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1,000円
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X月XX日
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食料代
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500円
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500円
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交通費
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210円
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290円
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家計簿は、単なる現金出納帳で、複式簿記の補助記入帳のひとつで主要簿では
ありません。
また、単式簿記をベースに作られているので、単年度ごとの
予算管理で完結してしまうために、継続性を持った分析には対応できません。
例えば、この3年間、5年間に家計はどのように変化したのかということを
継続的に比較したり、分析したりすることはできません。
家庭決算書では、これを次のように表示します。
はじめのの財産対照表
左方(ひだりかた)
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右方(みぎかた)
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資産
(現 金)1,000円
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負 債 0円
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正味財産 1,000円
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合 計 1,000円
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合 計 1,000円
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「家庭簿記」による仕訳
左方(ひだりかた)
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金 額
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右方(みぎかた)
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金 額
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食糧費
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500円
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現 金
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500円
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交通費
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210円
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現 金
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210円
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この結果、今日の家庭決算書は次のようになります。
今日の財産対照表
左方(ひだりかた)
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右方(みぎかた)
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資 産
(現 金)290円
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負 債 0円
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正味財産 290円
(留保財産 1,000円)
(当期消費損益―710円)
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合 計 290円
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合 計 290円
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今日の消費損益計算書
左方(ひだりかた)
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右方(みぎかた)
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消費
(食糧費) 500円
(交通費) 210円
当期消費損益
―710円
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収入 0円
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合 計 0円
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合 計 0円
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これは、収入が無いのに、食料費に500円、交通費に210円消費した
ので、財産(現金)が710円減少したことを表しています。
財産対照表と消費損益計算書の当期消費損益は、必ず一致します。
財産対照表と消費損益計算書はバラバラではなく、両者が一体となって
構成されており、両者の当期消費損益は必ず一致します。
したがって、どちらか一方が欠けてしま うと家庭の経営には役立ちません。
現代の家庭を取り巻く環境の変化に、家計簿では十分な対応をすることは
難しくなりました。
現在の複雑な経済社会で、生活の満足を得ながら、夢や目標の実現を図るための
新しい家庭生活のベースが必要な時代になったのです。
その新しい家庭生活のベースというのは、法人と同様の「家庭簿記」という
複式簿記を利用して作成した家庭決算書という会計情報を家庭でも持つこと
だと思います。
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