依田宣夫の一言コラム

   

 第761回から第770回  


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第770回

2020年10月1日の財産対照表と9月分の消費損益計算書を作りましょう!

第769回

財政状況の報告 令和2年度(令和2年7月末)

第768回

財政状況の報告 令和2年度(令和2年4月末)

第767回

財政状況の報告 令和元年度(令和2年7月末)

第766回

家庭生活と政治

第765回

男女共同参画の推進

第764回

男女共同参画 世界各国における女性の政治参画の現状
第763回 男女共同参画 政治分野への女性参画の課題
第762回 男女共同参画 女性の国会議員 衆議院46人 参議院56人

第761回

男女共同参画に対する政党の取組



第770回 2020年10月1日の財産対照表と9月分の消費損益計算書を作りましょう!


  2020年10月1日の財産対照表を作りましょう!  
    

          2020年度財産対照表

     (10月1日現在)

                        (単位:円)

左方(ひだりかた)

   金 額

右方(みぎかた)

   金 額

資産の部

 

   負債の部

 

現 金

 

住宅ローン

 

普通預金

 

その他借入金

 

定期性預金

 

カード未払金

 

その他預金

 

未払金

 

土 地

 

後払い電子マネー

 

建 物

 

その他負債

 

マンション

 

負債合計

 

有価証券

正味財産の部

保険積立金

 

 家族財産

 

車 両

 

 留保財産

 

売却可能な高額品

 

 当期消費損益

      

電子マネー

 

正味財産合計

 

その他資産

 

 

現金過不足

 

 

 

資 産 合 計

 

負債・正味財産合計

 




        (1)  正味財産の計算

正味財産=資産合計―負債合計

        (2)留保財産(あなたが今まで働いて自力で築き上げた財産の金額)の計算

 留保財産=正味財産―家族財産

 

   2020年9月1日から9月30日の消費損益計算書を作りましょう!

 

   当月度(9月1日から9月30日)の収入科目と消費科目の合計金額を

   科目ごとに記帳します。

   累計は9月までの合計金額になります。累計の当期消費損益は、

   10月1日の財産対照表の当期消費損益に一致します。

                       2020年度消費損益計算書
                      (9月1日か9月30日)            (単位 円)

  科 目

 当 月

 累 計

  科 目

 当 月

  累 計

収入の部

金 額

金 額

特別収入の部

 金 額

 金 額

給 料

 

 

受取利息

 

 

賞 与

 

 

受取配当金

 

 

家族収入

 

 

受贈給付金

 

 

年金・その他

 

 

資産評価益

 

 

収入合計

 

 

有価証券売却益

 

 

消費の部

 

 

その他  

 

 

税金等

 

 

特別収入合計

 

 

(所得税)

 

 

特別消費の部

 

 

(住民税)

 

 

住宅ローン支払利息

 

 

(社会保険料)

   

 

その他支払利息

 

 

(その他税金)

 

 

資産評価損

 

 

日常生活費

 

 

有価証券売却損

 

 

(食料費)

 

 

 その

 

 

(通信費)

 

 

特別消費合計

 

 

(交通費)

 

 

当期消費損益

 

 

(水道光熱費)

 

 

 

 

 

(新聞図書費

 

 

 

 

 

(消耗品費)

 

 

 

 

 

その他生活費

 

 

 

 

 

(外食費)

 

 

 

 

 

(交際費)

 

 

 

 

 

(医療費)

 

 

 

 

 

(旅行費)

 

 

 

 

 

(教育費)

 

 

 

 

 

(衣料費)

 

 

 

 

 

消費合計

 

 

 

 

 

通常消費損益

 

 

 

 

 

 

        通常消費損益=収入合計−消費合計

     当期消費損益=収入合計−消費合計+特別収入合計−特別消費合計







第769回  財政状況の報告 令和2年度(令和2年7月末)


 財政状況の報告(財務省)
    

     国庫歳入歳出状況(予算額と実績額)

     令和2年度(令和2年7月末)


国庫歳入歳出状況 (1)歳入(令和2年度 令和2年7月分)

国庫歳入歳出状況
令和2年9月18日

財務省において各省各庁からの報告をとりまとめた令和2年度の令和2年7月末における国庫歳入歳出状況は、次のとおりである。

1 一般会計
(1)歳入
単位 千円千円未満切捨
歳入予算額 収納済歳入 歳入予算額と収納
済歳入額との差
(△は減)
収入歩合(%)
本月 前月までの累計
租税及印紙収入 63,513,000,000 832,369,237 158,569,187 990,938,425 △ 62,522,061,574 1.5
租税 62,470,000,000 748,967,236 54,556,586 803,523,822 △ 61,666,476,177 1.2
所得税 19,529,000,000 595,123,753 - 595,123,753 △ 18,933,876,246 3.0
法人税 12,065,000,000 - - - △ 12,065,000,000 -
相続税 2,341,000,000 4,035,292 6,980,922 11,016,214 △ 2,329,983,785 0.4
消費税 21,719,000,000 - - - △ 21,719,000,000 -
酒税 1,265,000,000 5,575,821 3,789,166 9,364,987 △ 1,255,635,012 0.7
たばこ税 914,000,000 68,642,010 23,226 68,665,236 △ 845,334,763 7.5
揮発油税 2,204,000,000 3,434,416 23,120 3,457,537 △ 2,200,542,462 0.1
石油ガス税 6,000,000 52,646 - 52,646 △ 5,947,353 0.8
航空機燃料税 54,000,000 153,315 1,125 154,440 △ 53,845,559 0.2
石油石炭税 655,000,000 2,080,422 - 2,080,422 △ 652,919,577 0.3
電源開発促進税 315,000,000 23,868,069 - 23,868,069 △ 291,131,930 7.5
自動車重量税 393,000,000 6,960,294 5,982,018 12,942,312 △ 380,057,687 3.2
国際観光旅客税 54,000,000 14,632 5,264 19,896 △ 53,980,103 0.0
関税 946,000,000 38,302,496 36,966,402 75,268,898 △ 870,731,101 7.9
とん税 10,000,000 723,926 785,250 1,509,176 △ 8,490,823 15.0
旧税 - 140 90 230 230 -
印紙収入            
印紙収入 1,043,000,000 83,402,001 104,012,601 187,414,602 △ 855,585,397 17.9
官業益金及官業収入            
官業収入 50,381,307 3,200,793 11,334,824 14,535,618 △ 35,845,688 28.8
政府資産整理収入 235,221,241 4,546,094 34,826,189 39,372,283 △ 195,848,957 16.7
国有財産処分収入 50,291,706 1,069,698 11,368,984 12,438,682 △ 37,853,023 24.7
回収金等収入 184,929,535 3,476,395 23,457,205 26,933,601 △ 157,995,933 14.5
雑収入 5,775,721,246 2,721,955,242 365,337,212 3,087,292,454 △ 2,688,428,791 53.4
国有財産利用収入 124,158,591 43,017,109 18,751,430 61,768,540 △ 62,390,050 49.7
納付金 1,005,553,864 34,335,262 89,003,240 123,338,503 △ 882,215,360 12.2
諸収入 4,646,008,791 2,644,602,869 257,582,540 2,902,185,410 △ 1,743,823,380 62.4
公債金            
公債金 90,158,924,122 4,616,999,774 12,505,199,432 17,122,199,207 △ 73,036,724,914 18.9
前年度剰余金受入            
前年度剰余金受入 527,447,532 - - - △ 527,447,532 -
160,260,695,448 8,179,071,142 13,075,266,846 21,254,337,989 △ 139,006,357,458 13.2




国庫歳入歳出状況 (2)歳出(令和2年度 令和2年7月分)

(2)歳出
単位 千円(千円未満切捨)
支 出 済 歳 出 額 支出
歩合
(%)
歳出予算現額 歳出予算残額
本月 前月までの累計
皇室 14,158,070 407,443 581,987 989,431 13,168,638 6.9
129,061,901 7,837,921 30,613,125 38,451,046 90,610,854 29.7
裁判 333,548,810 17,535,860 81,940,658 99,476,519 234,072,290 29.8
会計検査院 17,099,094 824,031 3,856,806 4,680,837 12,418,256 27.3
140,363,009 14,495,286 12,686,787 27,182,074 113,180,935 19.3
内閣 6,278,699,381 390,385,932 1,088,711,541 1,479,097,473 4,799,601,907 23.5
総務 30,543,351,503 856,837,818 22,243,483,871 23,100,321,690 7,443,029,812 75.6
法務 880,444,231 54,609,583 183,217,227 237,826,811 642,617,420 27.0
外務 890,623,334 32,466,456 244,451,513 276,917,969 613,705,364 31.0
財務 43,725,016,140 1,426,032,029 6,238,692,963 7,664,724,993 36,060,291,147 17.5
文部科学省 7,046,788,640 990,205,083 1,403,984,524 2,394,189,607 4,652,599,033 33.9
厚生労働省 38,263,960,276 2,221,398,949 10,334,569,554 12,555,968,504 25,707,991,771 32.8
農林水産省 3,556,433,730 266,573,867 329,028,274 595,602,141 2,960,831,588 16.7
経済産業省 18,514,528,216 2,583,266,944 5,067,387,674 7,650,654,618 10,863,873,598 41.3
国土交通省 10,362,474,372 274,585,957 684,143,113 958,729,070 9,403,745,301 9.2
環境 545,764,054 13,675,481 19,823,196 33,498,678 512,265,376 6.1
防衛 5,596,445,365 512,673,242 1,102,997,040 1,615,670,282 3,980,775,083 28.8
166,838,760,134 9,663,811,890 49,070,169,860 58,733,981,750 108,104,778,383 35.2



国庫歳入歳出状況 2.特別会計(令和2年度 令和2年7月分)

2 特別会計
単位 千円(千円未満切捨)
歳入予算額
又は
歳出予算現額
収納済歳入額又は支出済歳出額 歳入予算額と収
納済歳入額との
(△は
歳出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
会計
本月 前月までの累計
交付税及び譲与税配付金
歳入 51,806,992,072 251,403,957 10,149,372,948 10,400,776,905 △ 41,406,215,166 20.0
歳出 51,670,891,224 4,232,918,225 27,789,840,934 32,022,759,160 19,648,132,063 61.9
地震再保険
歳入 123,898,817 5,375,476 42,862,711 48,238,187 △ 75,660,629 38.9
歳出 123,898,817 238,085 830,919 1,069,004 122,829,812 0.8
国債整理基金
歳入 193,779,828,323 10,692,781,208 97,468,171,512 108,160,952,720 △ 85,618,875,602 55.8
歳出 196,846,394,639 10,780,707,523 58,803,491,852 69,584,199,375 127,262,195,264 35.3
外国為替資金
歳入 3,154,356,550 400,301,214 39,875,748 440,176,962 △ 2,714,179,587 13.9
歳出 984,484,065 10,083,548 23,783,760 33,867,309 950,616,755 3.4
財政投融資
財政融資資金勘定
歳入 66,699,491,190 6,086,768,082 5,738,345,653 11,825,113,736 △ 54,874,377,453 17.7
歳出 66,634,675,307 6,050,987,743 5,898,587,518 11,949,575,262 54,685,100,044 17.9
投資勘定
歳入 927,413,455 202,754 783,885,873 784,088,628 △ 143,324,826 84.5
歳出 937,113,455 5,012 141,723,891 141,728,903 795,384,551 15.1
特定国有財産整備勘定
歳入 64,003,295 9,033 44,322,106 44,331,139 △ 19,672,155 69.2
歳出 16,274,947 52,326 813,295 865,621 15,409,326 5.3
エネルギー対策
エネルギー需給勘定
歳入 2,252,220,958 1,043,272 361,424,860 362,468,132 △ 1,889,752,825 16.0
歳出 2,357,066,666 53,533,089 1,322,875,914 1,376,409,004 980,657,662 58.3
電源開発促進勘定
歳入 332,188,187 18,063,987 75,203,774 93,267,761 △ 238,920,425 28.0
歳出 343,483,358 19,667,570 28,981,822 48,649,393 294,833,965 14.1
原子力損害賠償支援勘定
歳入 11,762,001,975 878,599,158 2,503,206,420 3,381,805,579 △ 8,380,196,395 28.7
歳出 11,762,001,975 703,398,000 2,502,878,000 3,206,276,000 8,555,725,975 27.2
労働保険
労災勘定
歳入 1,234,663,642 97,104,752 188,950,349 286,055,101 △ 948,608,540 23.1
歳出 1,099,315,362 50,924,487 278,790,333 329,714,820 769,600,541 29.9
雇用勘定
歳入 5,264,084,443 992,514,613 999,876,425 1,992,391,038 △ 3,271,693,404 37.8
歳出 5,265,299,692 556,674,351 656,662,375 1,213,336,726 4,051,962,965 23.0
徴収勘定
歳入 2,754,186,398 357,282,260 184,066,324 541,348,584 △ 2,212,837,813 19.6
歳出 2,754,186,398 3,724,716 54,400,666 58,125,382 2,696,061,015 2.1
年金
基礎年金勘定
歳入 26,456,541,617 420,420 8,850,291,426 8,850,711,846 △ 17,605,829,770 33.4
歳出 26,456,541,617 601,124,084 7,568,131,006 8,169,255,091 18,287,286,525 30.8
国民年金勘定
歳入 3,744,039,754 89,111,752 1,312,052,722 1,401,164,474 △ 2,342,875,279 37.4
歳出 3,744,039,754 25,124,969 1,197,295,419 1,222,420,388 2,521,619,365 32.6
厚生年金勘定
歳入 48,889,924,495 3,334,683,730 12,350,418,713 15,685,102,443 △ 33,204,822,051 32.0
歳出 48,889,924,495 78,579,389 16,234,929,864 16,313,509,254 32,576,415,240 33.3
健康勘定
歳入 12,516,574,606 959,127,924 2,383,103,947 3,342,231,871 △ 9,174,342,734 26.7
歳出 12,516,574,606 795,167,661 3,045,067,692 3,840,235,353 8,676,339,252 30.6
ども・子育支援勘定
歳入 3,257,002,619 585,284,959 911,816,322 1,497,101,281 △ 1,759,901,337 45.9
歳出 3,260,859,762 88,554,519 451,834,425 540,388,944 2,720,470,818 16.5
業務勘定
歳入 422,393,285 103,548,791 97,861,220 201,410,011 △ 220,983,273 47.6
歳出 422,393,511 54,437,948 93,088,325 147,526,274 274,867,236 34.9
食料安定供給
農業経営安定勘定
歳入 281,012,292 63,170,135 93,058,493 156,228,628 △ 124,783,663 55.5
歳出 281,012,292 340,091 296,393 636,484 280,375,807 0.2
食糧管理勘定
歳入 851,725,212 71,336,946 88,811,438 160,148,385 △ 691,576,826 18.8
歳出 863,448,513 65,637,850 152,597,745 218,235,596 645,212,916 25.2
農業再保険勘定
歳入 84,051,480 18,318,062 7,072,827 25,390,890 △ 58,660,589 30.2
歳出 81,492,876 18,351,469 5,598,507 23,949,977 57,542,898 29.3
漁船再保険勘定
歳入 8,651,853 730,174 348,843 1,079,017 △ 7,572,835 12.4
歳出 7,608,278 381,853 337,137 718,991 6,889,286 9.4
漁業共済保険勘定
歳入 12,434,086 182,048 5,479,482 5,661,530 △ 6,772,555 45.5
歳出 10,401,216 82,023 4,858,638 4,940,661 5,460,554 47.5
業務勘定
歳入 15,239,249 1,089,295 2,620,252 3,709,547 △ 11,529,701 24.3
歳出 15,239,249 798,676 2,494,425 3,293,101 11,946,147 21.6
国営土地改良事業勘定
歳入 20,089,650 964,804 2,767,300 3,732,105 △ 16,357,544 18.5
歳出 25,647,988 528,743 1,591,143 2,119,886 23,528,101 8.2
国有林野事業債務管理
歳入 364,552,381 - 84,965,451 84,965,451 △ 279,586,929 23.3
歳出 364,552,381 - 84,949,818 84,949,818 279,602,562 23.3
特許
歳入 216,240,416 11,468,984 108,639,342 120,108,326 △ 96,132,089 55.5
歳出 164,960,492 11,347,196 20,484,881 31,832,078 133,128,413 19.2
自動車安全
保障勘定
歳入 63,080,486 2,259,391 57,000,536 59,259,927 △ 3,820,558 93.9
歳出 2,509,271 54,135 375,231 429,366 2,079,904 17.1
自動車検査登録勘定
歳入 58,338,663 12,865,676 15,235,201 28,100,877 △ 30,237,785 48.1
歳出 39,293,916 1,880,824 5,276,948 7,157,772 32,136,144 18.2
自動車事故対策勘定
歳入 14,352,037 1,500,897 5,770,125 7,271,022 △ 7,081,014 50.6
歳出 15,598,737 1,277,983 4,008,034 5,286,017 10,312,720 33.8
空港整備勘定
歳入 663,388,781 1,099,057 299,285,331 300,384,389 △ 363,004,391 45.2
歳出 719,762,821 54,727,821 45,965,111 100,692,932 619,069,888 13.9
日本大震災復興
歳入 2,073,948,115 26,303,798 989,738,394 1,016,042,193 △ 1,057,905,921 48.9
歳出 2,886,600,848 59,630,424 69,325,725 128,956,150 2,757,644,698 4.4




(参考)沖縄振興開発金融公庫等収入支出状況調(令和2年度 令和2年7月分)

(参考)沖縄振興開発金融公庫収入支出状況調
  単位 千円(千円未満切捨)
        収入済額又は支出済額 収入予算額と収入済額との差(△は減) 又は
支出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
      収入予算額
機関 又は
      支出予算現額 本月 前月までの累計
       
沖縄振興開発金融公庫
  収入 15,056,600 727,372 2,218,555 2,945,928 △ 12,110,671 19.5
支出 10,747,583 641,975 2,314,726 2,956,701 7,790,881 27.5
株式会社日本政策金融公庫
  国民一般向け業務
収入 289,161,843 11,861,711 27,046,153 38,907,865 △ 250,253,977 13.4
支出 134,625,558 6,900,373 22,356,441 29,256,815 105,368,742 21.7
  農林水産業者向け業務
    収入 51,209,213 1,042,761 3,524,980 4,567,741 △ 46,641,471 8.9
  支出 47,153,166 1,655,650 9,499,521 11,155,172 35,997,993 23.6
  中小企業者向け業務
    収入 160,154,727 5,730,747 16,958,056 22,688,804 △ 137,465,922 14.1
  支出 84,167,317 2,970,504 8,691,844 11,662,348 72,504,968 13.8
  信用保険等業務
    収入 304,993,943 30,730,474 63,398,494 94,128,968 △ 210,864,974 30.8
  支出 648,048,211 20,298,844 72,635,564 92,934,409 555,113,801 14.3
  危機対応円滑化業務
    収入 448,798,344 3,442,228 1,420,376 4,862,605 △ 443,935,738 1.0
  支出 494,425,593 842,912 4,024,183 4,867,096 489,558,496 0.9
特定事業等促進円滑化業務
    収入 1,275,378 16,007 114,263 130,270 △ 1,145,107 10.2
  支出 1,275,377 5,505 108,487 113,993 1,161,383 8.9
株式会社国際協力銀行
  収入 1,020,576,884 47,727,451 145,620,594 193,348,046 △ 827,228,837 18.9
支出 1,002,509,394 51,777,728 137,151,244 188,928,973 813,580,420 18.8
独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門
  収入 140,445,111 7,208,680 21,874,198 29,082,878 △ 111,362,232 20.7
支出 114,064,771 4,922,996 12,247,449 17,170,446 96,894,324 15.0

(注)本表は、各機関からの通知により記載したものである。









第768回  財政状況の報告 令和2年度(令和2年4月末)


 第1部 令 和 2 年 度 予 算

1.予算成立の経緯 2年度予算は、元年12月20日に政府案が閣議に提出され、概算の閣議決定が行われた。

 その後、2年1月20日に第201回国会(常会)に提出され、2月28日、衆議院可決、3月27日、

 参議院可決を経 て、成立した










    令 和 2 年 度 一 般 会 計 補 正 予 算(第 1 号)

    (令 和 2 年度一般会計補正予算参照書添付)











 財政状況の報告(財務省)
    

     国庫歳入歳出状況(予算額と実績額)

     令和2年度(令和2年4月末)

国庫歳入歳出状況 (1)歳入(令和2年度 令和2年4月分)






国庫歳入歳出状況
令和2年6月19日

財務省において各省各庁からの報告をとりまとめた令和2年度の令和2年4月末における国庫歳入歳出状況は、次のとおりである。

1 一般会計
(1)歳入
単位 千円千円未満切捨
歳入予算額 収納済歳入 歳入予算額と収納
済歳入額との差
(△は減)
収入歩合(%)
本月 前月までの累計
租税及印紙収入 63,513,000,000 - - - △ 63,513,000,000 -
租税 62,470,000,000 - - - △ 62,470,000,000 -
所得税 19,529,000,000 - - - △ 19,529,000,000 -
法人税 12,065,000,000 - - - △ 12,065,000,000 -
相続税 2,341,000,000 - - - △ 2,341,000,000 -
消費税 21,719,000,000 - - - △ 21,719,000,000 -
酒税 1,265,000,000 - - - △ 1,265,000,000 -
たばこ税 914,000,000 - - - △ 914,000,000 -
揮発油税 2,204,000,000 - - - △ 2,204,000,000 -
石油ガス税 6,000,000 - - - △ 6,000,000 -
航空機燃料税 54,000,000 - - - △ 54,000,000 -
石油石炭税 655,000,000 - - - △ 655,000,000 -
電源開発促進税 315,000,000 - - - △ 315,000,000 -
自動車重量税 393,000,000 - - - △ 393,000,000 -
国際観光旅客税 54,000,000 - - - △ 54,000,000 -
関税 946,000,000 - - - △ 946,000,000 -
とん税 10,000,000 - - - △ 10,000,000 -
印紙収入            
印紙収入 1,043,000,000 - - - △ 1,043,000,000 -
官業益金及官業収入            
官業収入 50,381,307 4,980,869 - 4,980,869 △ 45,400,437 9.8
政府資産整理収入 235,221,241 730,966 - 730,966 △ 234,490,274 0.3
国有財産処分収入 50,291,706 297,827 - 297,827 △ 49,993,878 0.5
回収金等収入 184,929,535 433,138 - 433,138 △ 184,496,396 0.2
雑収入 5,775,721,246 173,124,892 - 173,124,892 △ 5,602,596,353 2.9
国有財産利用収入 124,158,591 10,706,431 - 10,706,431 △ 113,452,159 8.6
納付金 1,005,553,864 22,799,040 - 22,799,040 △ 982,754,823 2.2
諸収入 4,646,008,791 139,619,420 - 139,619,420 △ 4,506,389,370 3.0
公債金            
公債金 58,247,553,518 5,776,999,803 - 5,776,999,803 △ 52,470,553,714 9.9
前年度剰余金受入            
前年度剰余金受入 527,447,532 - - - △ 527,447,532 -
128,349,324,844 5,955,836,532 - 5,955,836,532 △ 122,393,488,311 4.6





国庫歳入歳出状況 (2)歳出(令和2年度 令和2年4月分)

(2)歳出
単位 千円(千円未満切捨)
支 出 済 歳 出 額 支出
歩合
(%)
歳出予算現額 歳出予算残額
本月 前月までの累計
皇室 14,158,070 307,701 - 307,701 13,850,368 2.1
130,132,064 6,919,959 - 6,919,959 123,212,105 5.3
裁判 332,237,513 16,807,150 - 16,807,150 315,430,362 5.0
会計検査院 17,099,094 795,855 - 795,855 16,303,238 4.6
132,560,830 1,978,003 - 1,978,003 130,582,826 1.4
内閣 4,711,348,628 398,882,068 - 398,882,068 4,312,466,559 8.4
総務 29,790,129,483 4,643,815,663 - 4,643,815,663 25,146,313,820 15.5
法務 878,733,568 39,937,512 - 39,937,512 838,796,056 4.5
外務 888,511,013 156,909,081 - 156,909,081 731,601,931 17.6
財務 28,617,268,658 149,404,787 - 149,404,787 28,467,863,871 0.5
文部科学省 6,472,412,645 663,318,889 - 663,318,889 5,809,093,756 10.2
厚生労働省 34,063,280,085 4,130,696,039 - 4,130,696,039 29,932,584,045 12.1
農林水産省 3,169,541,826 133,008,488 - 133,008,488 3,036,533,337 4.1
経済産業省 8,262,799,971 66,435,378 - 66,435,378 8,196,364,592 0.8
国土交通省 9,925,314,203 225,257,724 - 225,257,724 9,700,056,478 2.2
環境 509,310,886 9,792,570 - 9,792,570 499,518,315 1.9
防衛 5,488,593,298 235,639,491 - 235,639,491 5,252,953,806 4.2
133,403,431,841 10,879,906,365 - 10,879,906,365 122,523,525,475 8.1




国庫歳入歳出状況 2.特別会計(令和2年度 令和2年4月分)

2 特別会計
単位 千円(千円未満切捨)
歳入予算額
又は
歳出予算現額
収納済歳入額又は支出済歳出額 歳入予算額と収
納済歳入額との
(△は
歳出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
会計
本月 前月までの累計
交付税及び譲与税配付金
歳入 51,806,992,072 4,727,142,285 - 4,727,142,285 △ 47,079,849,786 9.1
歳出 51,670,891,224 15,238,386,771 - 15,238,386,771 36,432,504,452 29.4
地震再保険
歳入 123,898,817 41 - 41 △ 123,898,775 0.0
歳出 123,898,817 261,285 - 261,285 123,637,531 0.2
国債整理基金
歳入 193,214,259,966 66,459,143,106 - 66,459,143,106 △ 126,755,116,859 34.3
歳出 196,070,475,747 18,745,396,152 - 18,745,396,152 177,325,079,595 9.5
外国為替資金
歳入 3,154,356,550 9,098,022 - 9,098,022 △ 3,145,258,527 0.2
歳出 984,484,065 31,358 - 31,358 984,452,706 0.0
財政投融資
財政融資資金勘定
歳入 33,815,572,462 836,574,936 - 836,574,936 △ 32,978,997,525 2.4
歳出 33,808,650,236 831,336,750 - 831,336,750 32,977,313,485 2.4
投資勘定
歳入 827,413,455 555,213,798 - 555,213,798 △ 272,199,656 67.1
歳出 837,113,455 14,004,720 - 14,004,720 823,108,734 1.6
特定国有財産整備勘定
歳入 64,003,295 39,037,633 - 39,037,633 △ 24,965,661 60.9
歳出 16,263,490 705,307 - 705,307 15,558,183 4.3
エネルギー対策
エネルギー需給勘定
歳入 2,252,220,958 149,218,936 - 149,218,936 △ 2,103,002,021 6.6
歳出 2,332,917,284 344,774,686 - 344,774,686 1,988,142,597 14.7
電源開発促進勘定
歳入 332,188,187 41,711,188 - 41,711,188 △ 290,476,998 12.5
歳出 338,132,476 24,359,505 - 24,359,505 313,772,971 7.2
原子力損害賠償支援勘定
歳入 11,762,001,975 953,199,000 - 953,199,000 △ 10,808,802,975 8.1
歳出 11,762,001,975 858,489,000 - 858,489,000 10,903,512,975 7.2
労働保険
労災勘定
歳入 1,234,663,642 132,674,636 - 132,674,636 △ 1,101,989,005 10.7
歳出 1,094,326,041 120,873,270 - 120,873,270 973,452,770 11.0
雇用勘定
歳入 3,823,690,630 13,874,384 - 13,874,384 △ 3,809,816,245 0.3
歳出 3,824,125,613 150,657,830 - 150,657,830 3,673,467,783 3.9
徴収勘定
歳入 2,753,911,827 66,463,739 - 66,463,739 △ 2,687,448,087 2.4
歳出 2,753,911,827 47,397,469 - 47,397,469 2,706,514,357 1.7
年金
基礎年金勘定
歳入 26,456,541,617 4,425,472,391 - 4,425,472,391 △ 22,031,069,225 16.7
歳出 26,456,541,617 3,476,201,718 - 3,476,201,718 22,980,339,898 13.1
国民年金勘定
歳入 3,744,039,754 767,806,233 - 767,806,233 △ 2,976,233,520 20.5
歳出 3,744,039,754 594,842,170 - 594,842,170 3,149,197,583 15.8
厚生年金勘定
歳入 48,889,924,495 5,012,508,694 - 5,012,508,694 △ 43,877,415,800 10.2
歳出 48,889,924,495 8,041,060,956 - 8,041,060,956 40,848,863,538 16.4
健康勘定
歳入 12,516,574,606 786,043,561 - 786,043,561 △ 11,730,531,044 6.2
歳出 12,516,574,606 1,452,707,589 - 1,452,707,589 11,063,867,016 11.6
ども・子育支援勘定
歳入 3,257,002,619 423,193,851 - 423,193,851 △ 2,833,808,767 12.9
歳出 3,257,002,619 8,508,715 - 8,508,715 3,248,493,903 0.2
業務勘定
歳入 422,393,285 52,356,200 - 52,356,200 △ 370,037,084 12.3
歳出 422,393,285 49,986,748 - 49,986,748 372,406,536 11.8
食料安定供給
農業経営安定勘定
歳入 281,012,292 65,195,172 - 65,195,172 △ 215,817,120 23.2
歳出 281,012,292 - - - 281,012,292 -
食糧管理勘定
歳入 851,725,212 5,342,368 - 5,342,368 △ 846,382,843 0.6
歳出 863,448,513 5,909,830 - 5,909,830 857,538,682 0.6
農業再保険勘定
歳入 84,051,480 2,766,862 - 2,766,862 △ 81,284,618 3.2
歳出 81,492,876 1,618,707 - 1,618,707 79,874,168 1.9
漁船再保険勘定
歳入 8,651,853 48,485 - 48,485 △ 8,603,367 0.5
歳出 7,608,278 48,483 - 48,483 7,559,795 0.6
漁業共済保険勘定
歳入 12,434,086 4,335,227 - 4,335,227 △ 8,098,859 34.8
歳出 10,401,216 3,222,001 - 3,222,001 7,179,214 30.9
業務勘定
歳入 15,239,249 1,235,545 - 1,235,545 △ 14,003,703 8.1
歳出 15,239,249 781,277 - 781,277 14,457,971 5.1
国営土地改良事業勘定
歳入 20,089,650 1,540,899 - 1,540,899 △ 18,548,750 7.6
歳出 23,427,728 85,172 - 85,172 23,342,555 0.3
国有林野事業債務管理
歳入 364,552,381 - - - △ 364,552,381 -
歳出 364,552,381 - - - 364,552,381 -
特許
歳入 216,240,416 78,215,596 - 78,215,596 △ 138,024,819 36.1
歳出 164,960,492 3,759,849 - 3,759,849 161,200,642 2.2
自動車安全
保障勘定
歳入 63,080,486 56,750,204 - 56,750,204 △ 6,330,281 89.9
歳出 2,509,271 - - - 2,509,271 -
自動車検査登録勘定
歳入 58,338,663 10,113,730 - 10,113,730 △ 48,224,932 17.3
歳出 39,293,818 1,972,724 - 1,972,724 37,321,094 5.0
自動車事故対策勘定
歳入 14,352,037 4,050,317 - 4,050,317 △ 10,301,719 28.2
歳出 15,598,737 2,354,843 - 2,354,843 13,243,894 15.0
空港整備勘定
歳入 663,388,781 55,061,914 - 55,061,914 △ 608,326,866 8.3
歳出 706,807,814 4,657,412 - 4,657,412 702,150,401 0.6
日本大震災復興
歳入 2,073,948,115 609,574,599 - 609,574,599 △ 1,464,373,515 29.3
歳出 2,791,774,267 3,401,032 - 3,401,032 2,788,373,235 0.1



(参考)沖縄振興開発金融公庫等収入支出状況調(令和2年度 令和2年4月分)

(参考)沖縄振興開発金融公庫収入支出状況調
  単位 千円(千円未満切捨)
        収入済額又は支出済額 収入予算額と収入済額との差(△は減) 又は
支出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
      収入予算額
機関 又は
      支出予算現額 本月 前月までの累計
       
沖縄振興開発金融公庫
  収入 13,868,609 700,895 - 700,895 △ 13,167,713 5.0
支出 9,842,528 309,177 - 309,177 9,533,350 3.1
株式会社日本政策金融公庫
  国民一般向け業務
収入 183,410,301 7,568,685 - 7,568,685 △ 175,841,615 4.1
支出 95,483,362 5,662,400 - 5,662,400 89,820,961 5.9
  農林水産業者向け業務
    収入 49,858,136 578,368 - 578,368 △ 49,279,767 1.1
  支出 45,605,548 876,787 - 876,787 44,728,760 1.9
  中小企業者向け業務
    収入 96,738,666 5,379,387 - 5,379,387 △ 91,359,278 5.5
  支出 50,461,548 2,065,407 - 2,065,407 48,396,140 4.0
  信用保険等業務
    収入 244,987,637 19,350,050 - 19,350,050 △ 225,637,586 7.8
  支出 592,543,711 24,995,396 - 24,995,396 567,548,314 4.2
  危機対応円滑化業務
    収入 84,605,192 301,846 - 301,846 △ 84,303,345 0.3
  支出 135,885,370 687,556 - 687,556 135,197,813 0.5
特定事業等促進円滑化業務
    収入 1,275,378 26,162 - 26,162 △ 1,249,215 2.0
  支出 1,275,377 4,596 - 4,596 1,270,780 0.3
株式会社国際協力銀行
  収入 1,020,576,884 40,450,799 - 40,450,799 △ 980,126,084 3.9
支出 1,002,509,394 38,725,007 - 38,725,007 963,784,386 3.8
独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門
  収入 140,445,111 7,361,820 - 7,361,820 △ 133,083,290 5.2
支出 114,064,771 2,989,817 - 2,989,817 111,074,953 2.6

(注)本表は、各機関からの通知により記載したものである。







第767回  財政状況の報告 令和元年度(令和2年7月末)


 財政状況の報告(財務省)
    

     国庫歳入歳出状況(予算額と実績額)

     令和元年度(令和2年7月末)

国庫歳入歳出状況 (1)歳入(令和元年度 令和2年7月分)

国庫歳入歳出状況
令和2年9月18日

財務省において各省各庁からの報告をとりまとめた令和元年度の令和2年7月末における国庫歳入歳出状況は、次のとおりである。

1 一般会計
(1)歳入
単位 千円千円未満切捨
科   目 歳入予算額 収 納 済 歳 入 額 歳入予算額と収納
済歳入額との差
(△は減)
収入歩合(%)
本 月 分 前月までの累計
租税及印紙収入 60,180,000,000 4,348,922,963 45,245,517,262 58,441,533,340 △ 1,738,466,659 97.1
8,847,093,114
租税 59,131,000,000 4,344,670,451 44,226,755,146 57,418,322,192 △ 1,712,677,807 97.1
8,846,896,595
所得税 19,064,000,000 1,635,541,386 15,953,597,713 19,170,688,151 106,688,151 100.5
1,581,549,050
法人税 11,715,000,000 428,367,503 6,901,016,337 10,797,110,099 △ 917,889,900 92.1
3,467,726,258
相続税 2,333,000,000 198,893,249 1,983,933,654 2,300,473,454 △ 32,526,545 98.6
117,646,551
消費税 19,062,000,000 1,652,899,204 13,438,501,115 18,352,699,200 △ 709,300,799 96.2
3,261,298,881
酒税 1,271,000,000 82,759,494 1,074,855,203 1,247,287,069 △ 23,712,930 98.1
89,672,372
たばこ税 889,000,000 68,813,241 804,745,590 873,699,482 △ 15,300,517 98.2
140,649
揮発油税 2,303,000,000 137,453,429 1,932,040,310 2,280,815,346 △ 22,184,653 99.0
211,321,607
石油ガス税 7,000,000 494,491 5,862,664 6,763,692 △ 236,307 96.6
406,536
航空機燃料税 52,000,000 1,892,424 48,907,818 50,801,926 △ 1,198,073 97.6
1,683
石油石炭税 707,000,000 44,994,708 537,605,552 638,327,441 △ 68,672,558 90.2
55,727,180
電源開発促進税 330,000,000 26,562,959 289,286,007 315,848,966 △ 14,151,033 95.7
-
自動車重量税 376,000,000 23,919,662 333,062,599 388,058,451 12,058,451 103.2
31,076,189
国際観光旅客税 50,000,000 2,230,383 41,730,015 44,356,501 △ 5,643,498 88.7
396,102
関税 961,000,000 39,842,700 871,440,007 941,216,239 △ 19,783,760 97.9
29,933,531
とん税 11,000,000 5,612 10,164,831 10,170,443 △ 829,556 92.4
-
地価税 - - 4,087 4,087 4,087 -
-
- - 1,637 1,637 1,637 -
-
印紙収入
印紙収入 1,049,000,000 4,252,512 1,018,762,116 1,023,211,147 △ 25,788,852 97.5
196,519
官業益金及官業収入
官業収入 47,755,800 - 51,256,758 51,256,758 3,500,958 107.3
-
政府資産整理収入 188,188,499 - 226,385,402 226,385,402 38,196,903 120.2
-
国有財産処分収入 35,612,998 - 66,736,282 66,736,282 31,123,284 187.3
-
回収金等収入 152,575,501 - 159,649,119 159,649,119 7,073,618 104.6
-
雑収入 6,035,268,485 - 7,138,627,026 7,138,627,026 1,103,358,541 118.2
-
国有財産利用収入 123,123,128 - 137,949,494 137,949,494 14,826,366 112.0
-
納付金 1,799,407,633 - 2,533,650,334 2,533,650,334 734,242,701 140.8
-
諸収入 4,112,737,724 - 4,467,027,197 4,467,027,197 354,289,473 108.6
-
公債金
公債金 37,081,851,922 1,499,999,943 35,081,851,872 36,581,851,815 △ 500,000,106 98.6
-
前年度剰余金受入
前年度剰余金受入 1,118,600,362 - 6,722,721,579 6,722,721,579 5,604,121,217 600.9
-
合   計 104,651,665,068 5,848,922,906 94,466,359,901 109,162,375,922 4,510,710,854 104.3
8,847,093,114

(注)本月分欄の上段は令和2年6月分、下段は令和2年7月分であり、前月までの累計欄は令和2年5月末現在である。





国庫歳入歳出状況 (2)歳出(令和元年度 令和2年7月分)

(2)歳出
単位 千円(千円未満切捨)
支 出 済 歳 出 額 支出
歩合
(%)
歳出予算現額 歳出予算残額
本月 前月までの累計
皇室 11,526,132 - 8,439,112 8,439,112 3,087,019 73.2
152,727,060 - 146,568,811 146,568,811 6,158,249 95.9
裁判 329,036,244 - 316,968,182 316,968,182 12,068,062 96.3
会計検査院 17,504,265 - 16,725,891 16,725,891 778,373 95.5
149,310,193 - 126,542,939 126,542,939 22,767,253 84.7
内閣 3,619,472,150 - 3,197,995,872 3,197,995,872 421,476,277 88.3
総務 16,760,220,200 - 16,661,216,691 16,661,216,691 99,003,509 99.4
法務 880,255,012 - 818,946,797 818,946,797 61,308,215 93.0
外務 948,333,211 - 857,643,270 857,643,270 90,689,940 90.4
財務 24,032,194,672 - 23,747,259,042 23,747,259,042 284,935,629 98.8
文部科学省 6,413,697,727 - 5,719,746,741 5,719,746,741 693,950,986 89.1
厚生労働省 32,587,800,768 - 31,531,677,940 31,531,677,940 1,056,122,828 96.7
農林水産省 3,731,375,360 - 2,825,502,363 2,825,502,363 905,872,997 75.7
経済産業省 2,527,065,736 - 1,992,161,589 1,992,161,589 534,904,146 78.8
国土交通省 10,952,126,961 - 7,343,286,466 7,343,286,466 3,608,840,495 67.0
環境 609,859,587 - 424,990,875 424,990,875 184,868,712 69.6
防衛 6,005,833,463 - 5,630,794,638 5,630,794,638 375,038,825 93.7
109,728,338,751 - 101,366,467,228 101,366,467,228 8,361,871,523 92.3



国庫歳入歳出状況 2.特別会計(令和元年度 令和2年7月分)

2 特別会計
単位 千円(千円未満切捨)
歳入予算額
又は
歳出予算現額
収納済歳入額又は支出済歳出額 歳入予算額と収
納済歳入額との
(△は
歳出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
会計
本月 前月までの累計
交付税及び譲与税配付金
歳入 51,948,068,473 245,332,029 51,739,347,851 51,984,679,881 36,611,408 100.0
-
歳出 51,888,307,921 - 51,488,328,806 51,488,328,806 399,979,114 99.2
地震再保険
歳入 201,162,837 - 205,436,258 205,436,258 4,273,421 102.1
歳出 201,162,837 - 7,221,535 7,221,535 193,941,301 3.5
国債整理基金
歳入 189,235,510,819 19,876 186,969,735,316 186,969,755,193 △ 2,265,755,625 98.8
-
歳出 192,301,359,868 - 183,877,927,278 183,877,927,278 8,423,432,590 95.6
外国為替資金
歳入 3,147,273,655 - 3,598,763,702 3,598,763,702 451,490,047 114.3
歳出 1,046,825,764 - 159,636,680 159,636,680 887,189,083 15.2
財政投融資
財政融資資金勘定
歳入 27,019,022,498 - 26,972,996,685 26,972,996,685 △ 46,025,812 99.8
歳出 26,997,957,565 - 26,959,449,746 26,959,449,746 38,507,818 99.8
投資勘定
歳入 1,022,284,079 - 1,446,803,788 1,446,803,788 424,519,709 141.5
歳出 1,034,284,079 - 893,185,450 893,185,450 141,098,628 86.3
特定国有財産整備勘定
歳入 78,877,098 - 64,121,244 64,121,244 △ 14,755,853 81.2
歳出 24,044,850 - 20,189,153 20,189,153 3,855,697 83.9
エネルギー対策
エネルギー需給勘定
歳入 2,295,141,805 - 2,507,896,746 2,507,896,746 212,754,941 109.2
歳出 2,392,842,103 - 2,150,804,702 2,150,804,702 242,037,401 89.8
電源開発促進勘定
歳入 339,408,459 - 367,725,125 367,725,125 28,316,666 108.3
歳出 347,996,163 - 317,600,888 317,600,888 30,395,275 91.2
原子力損害賠償支援勘定
歳入 12,019,710,446 - 8,011,468,460 8,011,468,460 △ 4,008,241,985 66.6
歳出 12,019,710,446 - 7,908,230,339 7,908,230,339 4,111,480,106 65.7
労働保険
労災勘定
歳入 1,210,563,243 - 1,203,626,592 1,203,626,592 △ 6,936,650 99.4
歳出 1,095,000,538 - 1,046,681,864 1,046,681,864 48,318,673 95.5
雇用勘定
歳入 2,694,709,678 - 2,513,096,809 2,513,096,809 △ 181,612,868 93.2
歳出 2,695,489,685 - 2,285,269,341 2,285,269,341 410,220,344 84.7
徴収勘定
歳入 2,630,357,507 - 2,654,312,329 2,654,312,329 23,954,822 100.9
歳出 2,630,372,460 - 2,595,670,961 2,595,670,961 34,701,498 98.6
年金
基礎年金勘定
歳入 25,695,474,081 - 25,606,454,580 25,606,454,580 △ 89,019,500 99.6
歳出 25,695,474,081 - 24,184,747,694 24,184,747,694 1,510,726,386 94.1
国民年金勘定
歳入 3,687,962,542 - 3,761,601,695 3,761,601,695 73,639,153 101.9
歳出 3,687,962,542 - 3,598,449,004 3,598,449,004 89,513,537 97.5
厚生年金勘定
歳入 48,514,153,779 - 48,193,441,788 48,193,441,788 △ 320,711,990 99.3
歳出 48,514,153,779 - 47,861,890,601 47,861,890,601 652,263,177 98.6
健康勘定
歳入 12,111,890,433 - 12,050,166,578 12,050,166,578 △ 61,723,854 99.4
歳出 12,111,890,433 - 12,014,143,522 12,014,143,522 97,746,910 99.1
ども・子育支援勘定
歳入 2,926,600,244 - 3,151,458,238 3,151,458,238 224,857,994 107.6
歳出 2,977,979,579 - 2,867,367,031 2,867,367,031 110,612,547 96.2
業務勘定
歳入 411,087,960 - 446,070,345 446,070,345 34,982,385 108.5
歳出 411,087,960 - 392,329,217 392,329,217 18,758,742 95.4
食料安定供給
農業経営安定勘定
歳入 274,121,822 - 303,532,436 303,532,436 29,410,614 110.7
歳出 274,121,822 - 224,912,081 224,912,081 49,209,740 82.0
食糧管理勘定
歳入 869,294,406 - 532,124,271 532,124,271 △ 337,170,134 61.2
歳出 869,950,695 - 514,866,844 514,866,844 355,083,850 59.1
農業再保険勘定
歳入 91,795,908 - 72,940,384 72,940,384 △ 18,855,523 79.4
歳出 89,858,654 - 60,411,775 60,411,775 29,446,878 67.2
漁船再保険勘定
歳入 8,954,659 - 10,641,888 10,641,888 1,687,229 118.8
歳出 7,856,601 - 5,647,926 5,647,926 2,208,674 71.8
漁業共済保険勘定
歳入 11,729,045 - 11,701,799 11,701,799 △ 27,245 99.7
歳出 10,042,894 - 9,489,148 9,489,148 553,745 94.4
業務勘定
歳入 15,777,982 - 10,779,963 10,779,963 △ 4,998,018 68.3
歳出 15,777,982 - 10,779,963 10,779,963 4,998,018 68.3
国営土地改良事業勘定
歳入 26,658,781 - 26,038,437 26,038,437 △ 620,343 97.6
歳出 31,088,035 - 24,561,611 24,561,611 6,526,424 79.0
国有林野事業債務管理
歳入 356,465,980 - 356,369,721 356,369,721 △ 96,258 99.9
歳出 356,465,980 - 356,369,721 356,369,721 96,258 99.9
特許
歳入 249,106,793 - 246,945,584 246,945,584 △ 2,161,208 99.1
歳出 166,550,091 - 156,876,295 156,876,295 9,673,796 94.1
自動車安全
保障勘定
歳入 61,587,034 - 63,003,277 63,003,277 1,416,243 102.2
歳出 2,876,338 - 1,850,401 1,850,401 1,025,936 64.3
自動車検査登録勘定
歳入 53,310,011 - 53,701,935 53,701,935 391,924 100.7
歳出 37,954,653 - 33,290,577 33,290,577 4,664,075 87.7
自動車事故対策勘定
歳入 15,566,074 - 15,574,363 15,574,363 8,289 100.0
歳出 15,566,074 - 13,913,149 13,913,149 1,652,924 89.3
空港整備勘定
歳入 430,113,383 - 551,447,690 551,447,690 121,334,307 128.2
歳出 522,136,147 - 450,526,045 450,526,045 71,610,102 86.2
日本大震災復興
歳入 2,157,559,280 33,252,984 2,554,053,806 2,587,306,790 429,747,510 119.9
-
歳出 2,771,487,202 - 1,677,057,896 1,677,057,896 1,094,429,306 60.5

(注)交付税及び譲与税配付金特別会計、国債整理基金特別会計及び東日本大震災復興特別会計の本月分欄の上段は令和2年6月分、下段は令和2年7月分であり、 前月までの累計欄は令和2年5月末現在である。



(参考)沖縄振興開発金融公庫等収入支出状況調(令和元年度 令和2年7月分)

(参考)沖縄振興開発金融公庫収入支出状況調
  単位 千円(千円未満切捨)
        収入済額又は支出済額 収入予算額と収入済額との差(△は減) 又は
支出予算残額
収入歩合又は支出歩合(%)
      収入予算額
機関 又は
      支出予算現額 本月 前月までの累計
       
沖縄振興開発金融公庫
  収入 13,009,746 - 10,602,614 10,602,614 △ 2,407,131 81.4
支出 10,693,406 - 8,634,344 8,634,344 2,059,061 80.7
株式会社日本政策金融公庫
  国民一般向け業務
収入 164,195,213 - 138,479,653 138,479,653 △ 25,715,559 84.3
支出 88,610,402 - 73,152,319 73,152,319 15,458,082 82.5
  農林水産業者向け業務
    収入 49,301,622 - 44,603,748 44,603,748 △ 4,697,873 90.4
  支出 44,682,130 - 37,246,554 37,246,554 7,435,575 83.3
  中小企業者向け業務
    収入 95,493,054 - 81,694,246 81,694,246 △ 13,798,807 85.5
  支出 44,459,536 - 32,130,375 32,130,375 12,329,160 72.2
  信用保険等業務
    収入 196,830,827 - 197,402,782 197,402,782 571,955 100.2
  支出 405,464,618 - 269,001,564 269,001,564 136,463,053 66.3
  危機対応円滑化業務
    収入 16,589,794 - 10,659,587 10,659,587 △ 5,930,206 64.2
  支出 62,841,659 - 24,299,024 24,299,024 38,542,634 38.6
特定事業等促進円滑化業務
    収入 1,742,619 - 293,504 293,504 △ 1,449,114 16.8
  支出 1,742,618 - 293,528 293,528 1,449,089 16.8
株式会社国際協力銀行
  収入 1,069,085,343 - 630,030,436 630,030,436 △ 439,054,906 58.9
支出 1,042,984,766 - 540,543,457 540,543,457 502,441,308 51.8
独立行政法人国際協力機構有償資金協力部門
  収入 150,324,710 - 150,751,424 150,751,424 426,714 100.2
支出 115,799,787 - 79,158,253 79,158,253 36,641,533 68.3

(注)本表は、各機関からの通知により記載したものである。










第766回  家庭生活と政治


  人は、家庭生活の主体(家庭生活者)として、生き続けて

  いきます。

  
  
家庭生活とは、家庭生活の主体である人間が、

  生まれた時代(社会)、場所(地域)、社会階層や

  家族形態など、生きている現実の社会で、生きるための

  諸欲求を充足させ、健康的で安定した生活を築き、さらに、

  より質の高い生活を目指し、維持、向上、発展させながら

  持続的に
生き続けていくための諸活動のことで、

  持続的に生活し続けていくための諸活動としては、例えば、政治、

  経済、法律、経営、会計、教育などに関する活動があります。

  
家庭生活を持続させていくための政治に関係する活動としては、

  
消費者問題、社会福祉、政治参加など
があります。


  政治とは人々が生活する社会秩序を形成し、維持し、修正する活動であり、

 日常生活において政治的観念はしばしば社会全体に影響が及ぶような問題を

 解釈する際に使用される規範であり、
福祉を向上させ、快適な生活の実現、

 及び、持続可能な将来を創り出すことを促進するような政策を形成する

 ことに寄与するものといわれています。


 現在の政治は、法の制定や執行を担保する権力という側面から、

 国際政治においては、国家間の力や協力の関係として、また、

 政治参加の議論では住民の要求とそれに対する行政機関の対応として

 取り上げられることが多いとされています。


 また、政治は、国だけでなく家庭、学校、企業など、私たちと

 密接なかかわりをもち、
一人一人の生活と切り離せません。

 
私たち国民が、選挙で選んだ議員(政治家)によって構成され、組織され、

 運営されているからです。

 議員(政治家)の仕事は、家庭生活で生じている社会福祉・社会保障制度

 ・生活保障・生活環境問題・消費者問題・労働問題など我々の生活を

 左右する諸問題を解決していくための政策を形成することだといえます。


 
政治の主体は国民であり、すべての国民は選挙という形で参加する権利を

 制度的に保証され、選挙を通じて議員(政治家)を選択することが

 最大の政治参加であり、選挙権(投票権)を持った人間として選挙に

 関心を持ち、政治改正などを要望することが、選挙で選んだものとしての

 当然の責任ということを認識する必要があります。


  






第765回  男女共同参画の推進

平成30年5月23日公布・施行







           男 性    女 性     合 計


   人 口      6128万人   6465万人   1億2593万人

(令和2年8月1日現在)

  有権者数       5127万人   5482万人   1億609万人  

(平成29年10月27日現在)

(注) 会社(法人)には、人格は与えられていますが、選挙権はありません。

   衆議院      419人     46人       465人

   参議院      189人     56人       245人















第764回  男女共同参画 世界各国における女性の政治参画の現状


諸外国における政治分野の男女共同参画のための取り組み

内閣府男女共同参画局



世界の中でも低い水準にある日本の女性議員の比率・ランキング

諸外国における女性の政治参画促進 のための取組

  衆議院 9.9% 参議院 22.9%

  165 位/ 191か国

  2020年1月時点


このパンフレットは、日本や世界各国における女性の政治参画の現状とクオータ制の導入状況 を

概観するとともに、諸外国のうちイギリス、 フランス、韓国、オーストラリア、カナダ、メ キシコ の

6 か国におけるクオータ制の仕組みや、 様々なアクターによる効果的な取組を紹介し、

日本の政治分野における男女共同参画推進に向 けた取組の参考とする目的として作成しました。















































第763回  男女共同参画  政治分野への女性参画の課題


令和元年度

諸外国における政治分野への女性の参画に関する調査研究報告書

令和2年3月
アイ・シー・ネット株式会社 (内閣府男女共同参画局 委託事業)



I. はじめに

1. 本調査研究事業の背景・目的等

(1)背景

第4次男女共同参画基本計画(平成 27 年 12 月 25 日閣議決定)においては、

「民主主義社会では、男女が政治的意思決定過程に積極的に参画し共に責任を

担うとともに、多様な意思 が政治や社会の政策・方針決定に公平・公正に反映され、

均等に利益を享受することができ なければならず」、「特に政治分野における

女性の参画拡大は重要である」とされている。

これまで日本政府は、同計画等に基づき、各政党へポジティブ・アクションの

導入につい て検討が進められるよう働きかけるとともに、女性議員が活躍しやすい

環境の整備に関し て各議長会への要請を行ってきた。

平成 30 年5月に公布・施行された政治分野における男女共同参画の推進に

関する法律(平成 30 年法律第 28 号)では、議会議員の選挙において は、

男女の候補者の数ができる限り均等となることを目指すことなどが基本原則とされ、

政党その他の政治団体は、所属する男女のそれぞれの公職の候補者数について

目標を定める など、自主的に取り組むよう努めることとされている。

また、国は政治分野における男女共 同参画の推進に関する国内外における

取組の状況に関する実態の調査や情報の収集などを 行うこととされており、

政党による自主的な取組を支援するため、海外における政治分野の

男女共同参画に関する取組について調査や情報提供などを行うことが有用である

と考えら れる。

日本においては、徐々に女性議員比率が上昇傾向にあるが、2020(令和元)年1月現在、

衆議院の女性議員は 46 人で、総数に占める割合は 9.9%1であり、

参議院の女性議員は 56 人 で、総数に占める割合は 22.9%2である。

列国議会同盟(IPU)の発表によると、2020 年1 月時点での世界の女性の

国会議員(下院)の議員比率ランキングでは、日本の衆議院の女性議員比率は、

世界 191 か国中 165 位であり、OECD 諸国中最下位に位置する。

また、日本はG7及びG20 の構成国の中でも最下位である。


2.日本への示唆と検討課題

(1)数値の設定と段階的引き上げ

女性議員を確実に増やすためには強制力のあるクオータが効果的であることは、

論を待 たないであろう。強制力の強さは、憲法や法律によって一定議席を女性に

予め配分すること になる議席割当てが最も強く、さらには法的候補者クオータに

おいては罰則が強いほど強 制力も強いことになる。

政党が自発的に導入するクオータの場合は、綱領や党則において定められれば

より実効性を高める。

メキシコがほぼ男女同数を達成しているのは、抜け道のない義務的なパリテ法を

実施し たからである。

韓国が日本(衆議院)を追い越したのは、法的クオータの導入による。

2か 国の事例は法律でクオータを定めることの有効性を示す。他方で、オーストラリアの

ように 議席数の多い政党が自発的なクオータを実施することも有効である。

カナダの事例は、数値 目標であっても、一定の効果をもたらすことを示す。

本報告書のコラムで紹介した台湾の 場合は、比例代表において女性は 50%を

下回ってはいけないという議席割当てを憲法で規 定する。 数値に関しては高いほど

効果があるが、実態に合わせて段階的に引き上げることが現実的といえる。

実際に4か国においても、数値や適用範囲、強制力は段階的に引き上げられてきた。

法的候補者クオータにせよ、政党クオータにせよ、衆議院において実施する場合には、

小選挙区と比例代表の双方において数値を設定することで有効性を高める。

韓国や台湾に倣うのであれば、小選挙区 30%、比例代表 50%が当面の目標値と

なろう。ただし、日本の衆議院の場合は重複立候補が可能であり、重複立候補に

限り同一順位登載が可能である。

大政党は小選挙区候補者のほぼ全てを重複立候補者として比例名簿に登載する。

重複立候補者より下位に位置付けられた候補者が当選するには、その政党が

小選挙区にて大量当選者を生んでいることが必要である。つまりは、比例代表に

おいて設けた数値を達成するには、重複立候補者より上位に女性を位置付ける

必要がでてくる。

あるいは、小選挙区において女性候補者比率が 30%以上に満たない政党は、

満たない部分だけ比例名簿の上位に女性を登載するなどの政党ルールを備える

ことも一案である。

重複立候補・同一順位登載制度自体は法的には例外事項の扱いであり、

政党はやらないこ とを選択できる。

しかしながら、拘束式比例名簿は政党内での権力闘争を激化させかねず、

政党側には同一順位登載制度を廃止する動機は希薄である。これを踏まえると、

政党クオー タには限界があり、法的な基盤を整備した方が高い効果を見込める

といえるだろう。

例えば、 比例名簿を男女で区分し、それぞれの定数を同数で定め、それぞれに

重複立候補・同一順位登載を含む比例名簿を提出させることが考え得るだろう。

・日本では政治分野における男女共同参画推進法において、政党が数値目標を

掲げることが推奨されて いる。

国民民主党が一早く 2018 年6月に 30%の数値目標を掲げた。

立憲民主党は 2019 年の参議院議員選挙の比例代表において女性を 40%以上とする

数値目標を設置した。両党とも、参院選において数値目標を上回る女性候補者を擁立した。


クオータ制

クオータ制とは、格差是正のためにマイノリティに割り当てを行うポジティブ・アクションの

手法の一つ。

政治分野におけ るジェンダー・クオータとは、議会における男女間格差を是正することを

目的とし、性別を基準に女性又は両性の比率を割 り当てる制度である。

主に以下の三つに分類される。

※ この報告書では、性別によるクオータ制を単にクオータ制を いう場合がある。

(1) 議席割当制

憲法又は法律のいずれかによって、議席のうち一定数を女性 に割り当てることを

定めているもの。

(2) 法的候補者クオー タ制

憲法又は法律のいずれかによって、候補者の一定割合を女性 又は男女に割り当てるもの。

強制力は様々である。比率だけで はなく、名簿順位に関する規定を設けることがある。

(3) 政党による自発的 クオータ制

政党が党の規則等により、議員候補者の一定割合を女性又は 男女に割り当てるもの。


(2)候補者の配置

目標数値を設定するだけではなく、候補者の配置に関しても規定を設ける必要がある。

女性が名簿の下位や当選見込みの低い選挙区に配置されるのを防ぐ仕組みが

必要だからであ る。

衆議院の場合は、重複立候補制度自体よりも、実は同一順位登載制度が問題である。

これを廃止すれば、政党は名簿第一位から最下位まで一人ずつに順位を振ることに

なる(もっと も、廃止が困難である点は前述の通りである)。

具体的には、比例代表においては比例名簿への順位に関する規定を設け、

女性が当選可能性の低い下位に配置されないような設計が必要である。

仮に 50%のクオータを実施するの であれば、男女又は女男の交互登載が有効であり、

さらには 11 ブロックのうち男女交互名簿と女男交互名簿の割合が同等になるよう、

2回の選挙において割合が同じとなるような 規定を設ける必要があるだろう。

あるいは名簿第1位から五人ごとに二人以上は同性とするなどの規定を設けることも

考えられる。

重複立候補・同一順位登載者に関しては、同一順 位の間で男女交互の当選確定が

できる仕組みも考えられるだろう。

小選挙区においては、メキシコやオーストラリアのように、政党の強さに応じて

選挙区を分類し、勝ち目のある安全区に男性が優先的に配置されないようにする

工夫が必要である。

メキシコ、オーストラリア及びカナダでは、名称や具体的基準は異なるものの、

概ね選挙区 を勝ち目のある選挙区、接戦区、勝ち目のない選挙区の三つに区分している。

日本において も当選者と次点候補者の得票差比率(つまりは惜敗率)を用いることで、

この区分は機械的に可能である。

日本では復活当選があるため、復活当選した議員がいる選挙区は接戦区、いなければ

勝ち目のある選挙区、そして現職のいない勝ち目のない選挙区と三つに分類でき る。

小選挙区に 30%あるいはそれ以上のクオータを導入する場合は、三つの区分ごとに

数値目標を定めることで効果を高めることができる。

勝ち目のある選挙区及び接戦区は現職が存在する選挙区であり、日本のどの政党も

現職優先の方針をとり、現職を降ろして新人を立てることはほぼない。

したがって、実質的に意味のあるクオータの設定は現職不在か現職が引退する選挙区となる。

カナダ新民主党のブ リティッシュ・コロンビア州議会のように、現職のいない選挙区の

30%は女性を指名する、 現職が引退する場合は女性を後継者とするといったルールを

設ければ、女性議員増加が見 込めるであろう。


(3)政党内の候補者選定過程

政党本部がクオータや数値目標を定めたとしても、実際の候補者選定を担うのは

政党の 地方組織であることが通常である。ここで問題となるのは、仮に現職が

立候補しない選挙区の 50%を女性とすると政党本部が決定した場合、どのように

選挙区調整を行うのかという 点である。

メキシコ(PAN)あるいはイギリス(労働党)では、女性を擁立する選挙区を先に指定し、

指定された選挙区の政党支部は女性だけを擁立する方法をとっている。

クオー タを実施したい党本部と、自分の選挙区が女性専用区となることへの抵抗を示す

地方組織 との軋轢をどのように解消するかが論点となってくる。

カナダのようにクオータよりも緩やかな数値目標を設定する場合には、地方組織に対して

候補者擁立のルールを定め、そこに女性擁立を促進する効果を持つ規定を設けることが

考えられる。カナダの新民主党は、候補者擁立にあたる地域の選挙区協会が守るべき

候補者 指名規則を定めている。選挙区協会は女性を含む多様性に十分配慮して候補者を

発掘しな ければならず、候補者を選出する候補者選定集会の開催に当たって、

そのような条件を満たしたかどうかを党本部の候補者選定委員会に判断してもらう

必要がある。

日本の主要政党では、候補者選定方法の制度化が低く、不透明であり予測可能性が低い。

通常は地方組織がその地域の候補者を発掘・擁立し、特段問題がなければ、党本部は

地方の 決定を追認することになる。

カナダの新民主党のようなやり方に倣うのであれば、地方組織 が真剣に女性候補者を

探したかどうかを党本部がチェックすることになる。真剣に探したことをどのように証明する

のかがポイントとなるが、最終面接を行った候補者予備軍に女性は含まれていたのか、

候補者選定組織に女性も含まれているのか、潜在的候補者の女性が アクセスしやすい

ような情報提供、集会開催、相談窓口の設置は行ったかなどを点検するこ とが検討課題で

あろう。



(4)政党交付金等を通じた女性参画の促進

日本において年間約 320 億円の税金が政党交付金として支給されていることを踏まえると、

韓国やメキシコの例に鑑み、女性の政治参画に使途を限定することが考えうる。

割合は メキシコでは3%、韓国では 10%となっている。仮に3%を振り分けるとすると、

日本で は約 9.6 億円となる。10%だと 32 億円となる。政党規模によるが、これだけの

金額の資金 を女性参画のために使えるようになれば、相当の効果が見込めるのでは

ないだろうか。 ただし、メキシコや韓国の例から分かることは、使途に関する報告と

厳格な監査が伴わな いと、意味のない使われ方に転じてしまう危険性があるという点だ。

有効な使われ方としては、女性を対象とする政治スクール・研修、女性集会の開催などが

主たるものになると思わ れるが、韓国のように女性スタッフを積極的に雇用し、

人材育成を行い、ここから議員が輩 出する仕組みを作ることも有益であろう。

政党が女性候補者養成を行う際には、アメリカにおける市民団体の実践が参考になる

であろう。

政党交付金の使途特定枠は政党活動への支給となるが、それとは別に女性候補者に

直接 的に資金援助する仕組みも有効であろう。

韓国では選挙の年には女性候補者推薦補助金が小選挙区に立候補する女性候補者に

支給される。政党規模と女性擁立状況により一人当た りの金額は変わるが、

168 万〜360 万円程度となっている。

カナダのいくつかの政党では自主的な基金を設け、女性候補者に資金援助をしている。

約 1,000 カナダドルなので、日本円で約 86,000 円と少額である。

なお、日本の国民民主党は WS 基金268を設け、統一地方選挙の際には女性候補者に

30〜 50 万の資金援助を行った。さらに新人奨励金、公認料を含めると、都道府県議の

場合は合 計 260 万円、市区議で 100 万円の支給となる。原資は政党交付金も含む。

こうした取組が他の政党へも広がることが方向性の一つであろう。

女性候補者に何らかの資金援助が必要になる背景としては、日本において政党の看板だ

けで選挙を戦えることは少なく、資金調達から選挙事務所の運営まで候補者本人の負担が

重いことがある。

特に衆議院の小選挙区においてはこの傾向が強い。

参考になるのが、カナダの償還制度である。これは一定数の得票を得た政党に対して

負担 した選挙費用の 50%が国庫から支払われるものである。

また資金力の弱い女性候補者が男性候補者と対等の立場で競争できることを目的として、

選挙費用の上限規制が 2004 年に設 けられた。もっともその趣旨に鑑みると上限が

高額であるとの指摘もある。

日本では法定選挙費用と公費負担がある。

もっとも、日本の選挙運動は法定の選挙期間に 限らず、立候補予定者は実質的に

選挙運動を公示・告示日よりも前から行っている。その部分には上限は設けられていない。

女性を含む多様な候補者を掘り起こす観点から、競争の公 平化をどのように図るかの

検討が必要であろう。


(5)監視制度

どのような制度を設けるにせよ、政党の行動を監視する仕組みを組み込まなければ、

女性 議員の持続的な増加は見込めないであろう。

メキシコ及び韓国の地方選挙では、選挙管理委員会に大きな権限を持たせ、基準を

満たなさない立候補を受理しない制度となっている。メ キシコの場合はさらに独立性の高い

選挙裁判所が存在し、司法による法律遵守の仕組みが 整えられている。そのような

強制力を発揮しないまでも、政党の遵守程度を調査し情報公開することで、メディアや

市民社会が監視を強めることができる。 その点で参考になるのが、メキシコの

「女性の政治参画監視機構」である。2014 年に INE (国家選挙管理機構)、国家女性庁、

選挙裁判所の3機関が女性の政治参画推進のために共同で設置したプラットフォームで、

連邦及び地方においてパリテが守られているか監視している。

議長を3機関で持ち回りとし、ほかに政治家や研究者が参加する連合体となってい る。

男女比の調査だけではなく、政党が候補者に使うキャンペーン費用の男女差や、

メディ アにおける政治家の男女別露出時間を調査し、情報公開を行っている。

世論喚起という意味 でも重要な役割を果たしている。 メキシコの場合は、監視機構に

参画する国家女性庁もかなり充実した体制となっている。

ジェンダー主流化のための監視能力を有し、女性差別撤廃条約に国内政策が

違反していな いかを監視し、ジェンダー統計レポートも刊行している。228 人の職員のうち、

女性の政治 参画の担当官は四人おり、政党へのアドバイスも行っている。

日本の政治分野における男女共同参画推進法は、監視方法を定めていない。

公職や候補者、 政党における男女比、女性の政治参画の障壁等は内閣府、総務省が

調査することが参議院内閣委員会附帯決議で明記されている。

政治分野のジェンダー統計はかなり整備されている と言えるが、調査対象として、

障壁を広義に捉え、メディアにおける男女政治家の取り扱い の相違や、議会規則・慣行に

おける女性への不利な取扱いなども含めていけば、さらなる貴重な情報提供となろう。

また、行政府が政党を監視することは馴染まないことを踏まえると、独立性の高い監視機関の

設置は検討課題である。

メキシコの「女性の政治参画監視機構」を参考にすると、内閣 府男女共同参画局、

選挙管理機関、両院事務局、3議長会などの関連諸機関をつなぐような プラットフォームの

構築も有用性が高いことがわかる。

議会の関与という意味では、カナダの下院(庶民院)の女性の地位常任委員会も参考にな る。

2004 年に設置されて以降、会期ごとに十数本のレポートを出しているが、2019 年には

「Elect Her(彼女を選ぶ)」のレポートを発出するにあたって、2時間のセッションを

10 回実施し、有識者等のヒアリングを踏まえ、14 の提言をまとめている。

野党第一党が議長 となり運営されているが、提言には反対意見書も添付され、

政党間の意見相違も配慮する形式となっている。

イギリス庶民院の特別委員会も行政監視の点では優れた機能を果たしている。有識者ヒ

アリングとともに議員間の議論があり、レポートをまとめあげるだけのスタッフも

充実している。

日本では国会による行政監視の制度化が弱く、議員が個別に非公式に行うこともあり、

あるいは政党内のプロジェクト・チーム等や、与党・野党別の合同ヒアリング等、さらには

超党派の議員連盟がアドホックに形成され、ヒアリングを通じて論点共有が図られる。

行政府は情報提供を行うが、アドホックに形成されるグループに専属のスタッフがいる

わけでは なく、カナダやイギリスのように知見を体系立てて整理するだけの組織力はなく、

情報発信 も弱い。

日本における既存の機関を活用するのであれば、参議院調査会において

女性の政治参画を取り上げ、国会議員が主体となって調査・議論・提言を行う必要もある

のではないだ ろうか。


(6)人材育成・資金援助

女性候補者を持続的に確保できるような人材育成の仕組みも必要である。

実施主体とし ては政党及び市民団体がある。 人材育成という面で傑出しているのが

アメリカである。予備選挙を採るアメリカでは政党による積極的措置が講じにくい反面、

市民団体により様々なトレーニング機会が提供さ れ、女性の政界進出を促している。

本書のコラムで紹介されたイマージ(Emerge)の試みが 日本の政党にとっては参考に

なるだろう。立候補の決意を固めている女性を対象に、多岐に わたる実践的な訓練を

提供しているからだ。政治の世界にコネクションを持たない人たち の参画を促すためにも、

ネットワーク形成や人脈構築に重きを置いている。

全米のハブとなっているイマージ・アメリカ(Emerge America)の有給職員は

カリフォル ニアの本部に10 人、ワシントン DC に 10 人程度いる。

この規模は日本では政党でもない限り難しいであろう。

政党交付金に使途特定枠を設けるのであれば、使い方としてはこのよう な

訓練プログラムが相応しいであろう。

超党派の取組としては、カナダ・ケベック州議会における超党派の「女性議員サークル」

(Cercle des femmes parlementaires du Quebec)の例も参考になる。

参加者のエンパワメント だけではなく、自信向上のための能力開発ワークショップを

実施している。また、カナダの市民団体イコール・ボイスも4日間にわたる研修プログラムを

提供する。18〜25 歳の女性 を対象とし、参加者のうちコミュニティを変える活動を行う

ものに 2,000 カナダドル(約 17 万円)の資金提供も行う。同様に市民団体の政治と

民主主義グループ(GFPD)も模擬議 会を含むトレーニングを実施する。

オーストラリアでは、労働党の女性候補者を支援するエミリーズ・リストがあり、

アメリ カのエミリーズ・リストと同様に主たる活動は支援をする女性候補者への

資金提供である。

労働党の内部組織であるが、党からは一定の独立性を保つ。女性の性的自己決定権擁護、

プ ロチョイスの立場をとる労働党候補者に支援を行う。資金援助としては、初期費用として

500 ドル(約 38,000 円)、その後は選挙キャンペーンの進展に応じて追加援助がある。

1996 年の設立以来、すでに 200 人以上を当選させてきた。また、「Get Elected!

(当選しよう!)」 という3回にわたるトレーニング・プログラムも提供する。


(7)女性への暴力防止

政治分野における女性への暴力は深刻な状況にあり、女性が立候補を思いとどまる

一つ の要因となっている。

メキシコでは政治に進出する女性たちやその家族が命を脅かされるなどの非常に

深刻な 状況となっている。2018 年選挙でパリテを実現するにあたり、女性候補者への

暴力が予想 されたため、2016 年に「政治分野におけるジェンダーに基づく女性への暴力に

取り組む議定書」が作成された(翌年にはさらに改正)。選挙裁判所のイニシアティブの

下に起草に参加したのは、INE、選挙犯罪専門検察、内務省人権局、国家女性庁、

女性に対する暴力と人 身取引専門検察、被害者ケア実行委員会、女性への暴力の防止

・撲滅国会委員会などである。

同議定書はジェンダー暴力を定義し、司法等の関係部署が果たす役割を特定し、

被害が生じ た場合の相談、訴追、保護プロセスを定める。

ジェンダー暴力に含まれる行為は、圧力、糾弾、ハラスメント、抑圧、嫌がらせ、差別、

脅迫、自由や生命の剥奪など具体的でかつ広範にわたる。当該行為がジェンダー暴力と

認定 されるには、被害者が女性であるがゆえの行為であること、女性の政治的権利を

否定するために行われていること、政治的権利や公職の枠組みの中で行為が発生

していることなどが ある。

例えば、「子どもの面倒は誰が見るのか」といった日本でも散見される

ジェンダー・ ハラスメントも摘発対象に含まれる。政党や候補者は、ジェンダーに基づいた

誹謗、差別、 政治的差別を含むプロパガンダを使用することが禁じられている。

このように画期的なガ イドラインがメキシコには存在するが、その実効性には疑問もあり、

議定書に沿った立法化 と厳罰化が不可欠との指摘もある。

カナダでは連邦議会において、セクシュアル・ハラスメントの防止・解決のための規定を

有する。雇用主としての議員・議会役職者と雇われる職員の間の事案に関しては、

両院にそれぞれ規定がある。また、議員間に関しては、2014 年に女性議員二人からの

セクシュアル・ ハラスメントの訴えを契機に、2015 年に議員間のセクシュアル・

ハラスメントの訴えを裁定する新しい行動規範を下院が採択している。議員は

セクシュアル・ハラスメントをしない ことが明文規定され、セクシュアル・ハラスメントの

ない職場環境への貢献を誓約する文書を議会人事責任者に提出する。

そして、実際に事案が発生した場合には、下院の人事責任者 (Chief Human

Resource Officer: CHRO)又は(同じ党の議員間の場合は)党の院内幹事に

告発する。CHRO・院内幹事は、当事者の匿名性を守ったまま、

非公式に事情を聞き調停の可能性を探る。調停が成立しなければ公的な手続に入り、

事前審査、外部調査者による調査と委員会への報告、委員会(PROC)による最終報告の

採択が行われる。委員会は懲戒処分なども含めた報告を議会に対して提出し、

議会がその報告に同意することによって最終決定 となる。なお、告発の内容によっては

告発者側が処分される可能性もある。

韓国では全ての国・自治体において性暴力予防教育の実施が義務付けられており、

国会で も定期的に実施されている。もっとも、国会議員の参加者が少ないという問題が

指摘されて いる。2018 年には#MeToo 運動が起き、議員秘書の被害が明るみに出た

ことから、国会倫理特別委員会が国会内でのセクシュアル・ハラスメント及び性暴力の

アンケート調査を実 施した。

日本においては立憲民主党が行っているように、政党が相談窓口を設ける例はあるが、

議会の対応は未整備である。

地方議会においては、例えば国立市議会のように議員から職員へ の

セクシュアル・ハラスメントをきっかけに、再発防止のために国立市議会政治倫理条例を

設けているところもある。もっとも、セクシュアル・ハラスメント行為の禁止規定を設け、

議会が苦情処理に関する必要な措置を講じることは定められているが、

具体的な調査、審査、 処分、救済に関する規定はない。

今後は、国会及び地方議会において倫理条例及び救済・防止措置について

具体的に定めていくことが検討課題である。

また、対象者は議員だけではな く、秘書や議会事務局職員などを含める必要性があるだろう。


(8)ワーク・ライフ・バランスの確保

議員のワーク・ライフ・バランスの確保や両立支援も課題である。

オーストラリアの連邦議会では、授乳のために乳児を議場に連れて行くことを認める

議会規則が 2003 年に施行された。2016 年には授乳目的は削除されている。また、

下院では採決時に子どもの世話をするために議場に駆け付けられない場合の代理投票を

認めている。 もっとも、上院では連邦制に基づく憲法上の問題から実現はしていない。

カナダの下院では、議事運営委員会が先述のセクシュアル・ハラスメントのみならず、

ワ ーク・ライフ・バランスも検討し、専門家ヒアリング等を踏まえ議論を行い、レポートに

まとめている。例えば、議事が夜遅くにずれ込むことを避ける、翌年度の議事日程の検討を

早める、金曜日の審議をなくす、保育所を利用しやすくする、行き過ぎた野次の扱い、

家族が首都に来るための旅費等が議論されている。議場に乳児を連れて行くことに関しては、

1998 年に夜遅くの採決に際して、生後7週間の乳児を母親である議員が抱いたまま

投票した事例がある。下院規則に厳格に従えば乳児は退場を求められるが、議長が

黙認する対応をとっ た。2012 年には複数の議員やその配偶者が出産をしたことから、

議事進行を妨げない限り は議場に乳幼児がいることは許されるという議長の見解が

表明された。 さらに 2019 年には議員の育児休暇制度が下院で採択されている。

以前は欠席事由に育児 等は含まれておらず、一会期につき 21 日以上の欠席は、

議員報酬が減額されていた(上院 は一日当たり 250 カナダドル(約 21,500 円)、

下院は 120 カナダドル(約1万円)。新しい規則の下では、4週間の産前休暇と

12 か月の有償の育児休暇を取る権利を議員に認めてい る。

日本においては、欠席事由が議論の焦点になっている。

衆議院及び参議院は議員本人の出産は欠席事由となっているが、育児、看護・介護、

配偶者の出産は入っていない。

地方議会 では、出産は全ての都道府県議会で欠席事由に含まれるが、市議会では

92.3%、人口 50 万 人以上の市議会でも 87.7%にとどまる(2018 年 12 月時点)。

育児、看護・介護、配偶者の 出産が含まれる議会の割合はもっと少ない。

育児休業を制度化する場合、かつてのカナダ のように歳費・議員報酬の削減を伴うように

するのか、それとも現在のカナダに倣いむしろ 給付もつけるのかが論点となろう。

そもそも、議員に支払われる歳費(地方議員の場合は議 員報酬)は何への対価なのか

に関する議論の整理も必要である。そして、欠席の際の表決権の確保もあわせて

議論していく必要があるだろう。

保育所に関しては国会には整備されているが、千代田区の管轄下にあり、

千代田区民の利用も可能であり、全ての国会議員の子どもの入所が優先されるわけ

ではない。

国会議員には 個人事務室があるためベビーベッドを置くことは可能だが、

地方議員の場合は会派別のため、全ての人にとって可能な状況にはない。

議員活動と家庭生活の両立の確保は政治分野における男女共同参画推進法の第2条

(基 本原則)にすでに明記されている。

法に則り、論点整理と実態調査が必要であろう。


(9)女性議員の連帯

これまで検討してきた制度改革を実現するには、政治意思が欠かせない。

とりわけ当事者である女性議員が政党を超えて連携し、政党幹部や議長等に持続的に

働きかけることが不可欠である。

メキシコが大幅な制度改正に成功したのは、権限の強い選挙裁判所や選挙管理委員会が

存在したこともあるが、それらに働きかけた女性たちがいたからこそである。

2011 年の選挙裁判所の歴史的判決を引き出したのは、「多様な女性たち(MeP)」と

呼ばれる超党派の女性たちの連携であり、女性議員、女性政党リーダー、フェミニスト

活動家、コンサルタン ト、研究者、ジャーナリスト、官僚、弁護士が結集し、パリテ実現の

ために活動した。

結成 は 2009 年で、13 人からスタートし、現在は 150 人以上が参加する。

パリテ実施状況を監視 し、情報交換を行い、機動的に行動している。

韓国の超党派女性議員ネットワーク「韓国女性議政」は元職・現職を含むネットワークで、

2013 年の設立以降、精力的な活動を展開している。議員会館の中に事務所を構え、

歴代女 性議員の資料を揃えるほか、出版活動や啓発活動を行い、また

男女同数関連法案成立のため の討論会などを開催している。

カナダのケベック州では超党派の「女性議員サークル」があり、意見交換や人材育成の

ワ ークショップを提供するほか、超党派で合意できる問題に関して行動をとっている。

日本の国会ではかつては女性議員懇談会が存在し、超党派の連携を促進する仕組みと

な っていた。

政治分野における男女共同参画は超党派に相応しいテーマである。

2019 年には WPL(女性政治リーダー)サミットが東京で開催され、事務局を担った

女性国会議員を中心 にフォローアップ会合も企画されている。

こうした試みが活性化することも女性議員比率 向上に貢献すると考えられる。


(10)女性団体への支援

最後に、女性団体への財政支援についても言及したい。

女性団体は女性の政治参画を促すために、監視、人材育成、意識啓発の点で大きな

役割を担う。しかしながら、活動資金は不 足しており、政府からの財政援助が可能となれば、

より大きな力を発揮できるであろう。

カナダでは女性・ジェンダー平等省が市民団体に助成金を交付し、女性の政治参加に

関するプログラムを財政支援している。全国で年間 40 回ほど助成金申請ガイダンスを

開催する。 2016 年時点では、最大で3年までのプロジェクトに助成をし、「政治活動と

コミュニティ 活動のために女性をエンパワーする」カテゴリーにおいては 45 の団体が、

総額 700 万カナ ダドル(約6億円)を受給している。

前述のイコール・ボイスには3年間で 100 万カナダドル (約 8,500 万円)、政治・民主主義

女性グループには3年間で 30 万カナダドル(約 2,500 万円)が交付されている。

年間で 800 万〜数千万円にのぼるので、相当な規模と言える。イ コール・ボイスは

九人の有給スタッフを抱え、全国に15 の支部があり、約 100 人のボラン ティアを抱える。

これだけの組織力があれば、相当大きな活動が実施できることがわかる。

今後は日本においても、女性の政治参画に貢献する活動を行う女性団体への

財政援助も 検討課題ではないだろうか。



おわりに

オーストラリア、カナダ、メキシコ、韓国と日本の政治的、社会的、文化的背景は

相当異なるが、しかしながら女性の政治参画の障壁とそれを乗り越えるための

措置に関しては、各国に共通する点が多い。

本調査を通じて、日本よりも高い女性議員比率を達成している国で は、

相当の努力が多方面において展開されていることが確認できた。

女性候補者を増やすための第一義的な責任を負うのは政党である。

政党の取組姿勢を促すために、日本でも参考になる方策が多いことも分かった。

また、女性立候補を支援する仕組みも様々なものがあり、 公的機関、政党、

民間団体がそれぞれ役割分担をしていくべきであろう。

海外の好事例を参考にしつつ日本で制度改革を行うには、本章で試みたような

選挙制度や政治資金に関する法規制や議会規則に関する論点整理が不可欠である。

そうした作業を通じて、多様な制度改革の可能性について共有を図ることが、

世界 165 位という現実から脱却する第一歩であろう。










第762回 男女共同参画 女性の国会議員 衆議院46人 参議院56人

        男 性     女 性       合 計

有権者数 51,270,982人  54,820,247人   106,091,229人

(注) 会社(法人)には、人格は与えられていますが、選挙権はありません。

衆議院    419人     46人       465人

参議院    189人     56人       245人


      

  
衆議院













  参議院







  選挙権と被選挙権
  総務省



  参照
  平成29年10月22日執行
 衆議院議員総選挙・最高裁判所 裁判官国民審査結果調
 平成29年10月27日
 総 務 省 自 治 行 政 局 選 挙 部










  選挙権と被選挙権
  総務省







参照
  平成29年10月22日執行
 衆議院議員総選挙・最高裁判所 裁判官国民審査結果調
 平成29年10月27日
 総 務 省 自 治 行 政 局 選 挙 部















第761回 男女共同参画に対する政党の取組

 

各政党における政治分野における男女共同参画推進のための取組














     政治分野における男女共同参画の課題(各政党の意見)


<人材発掘、育成関係>


・ 女性で立候補の意志があっても家族の理解を得るのが難しい。女性の方が家族の支援を得にくい。

・ 女性の自己評価が男性に比べて低い傾向がある。

・ 各支部で決定権を持っている者に男性が多く、男性目線で候補者を選びがちである。

・ 女性の人材を見つけることが、男性には難しく、候補者を選定過程に女性が必要。

・ 候補者公募に対する応募者は男性が多い。

・ 政治分野を志す者が男女ともに少ない。



<ハラスメント関係>


・ セクシュアル・ハラスメントや票ハラスメントが深刻である。

・ 女性の尊厳を傷つける議会内外での女性蔑視発言、セクシュアル・ハラスメント発言や

行為などが放置されており、なくしていかなければならない。

・ 現職も新人も、女性に限らず、票ハラスメントの経験者が多い。選挙を手伝う男性議員が

男尊女卑の言動、無感覚なセクシュアル・ハラスメント的な日常会話をすることがある。

・ 男性より女性の方がオンラインハラスメントの被害に遭いやすい。



<選挙前及び選挙期間中のサポート体制関係>


・ 選挙対策事務所において女性スタッフが少なく、男性目線で選挙戦略をたてがちであ る。

・ 「女性はこうあるべき」というステレオタイプを押し付けがちで、その人らしい選挙戦 をしにくい。

・ 女性の新人候補は、有権者や陣営内の男性から「女に何ができる」「素人の女に選挙は

わからない」との態度を取られた者が多い。

・ 女性候補者の周囲に女性スタッフや女性地方議員を意識的に配置するサポートが必要。

・ 体調の面で、男性スタッフには言いにくいことがある。

・ 選挙直前や選挙期間中は非常に激務になる。

・ 女性議員比率を高める上で障害となっている小選挙区制はやめ、比例代表制にするな ど、

現在の選挙制度を改革することが必要。



<議員活動と家庭生活の両立環境の整備関係>


・ 女性議員の妊娠、出産時における遠隔投票の検討が必要。

・ 選挙では朝の駅立ち・辻立ちがしにくい。

・ 女性が家事・育児・介護などさまざまな負担を担わざるをえない状況が残されており、

党による援助が必要。同時に、議会としても、保育ができる環境整備をすすめるなど、

改 善、強化が必要。

・ 育児を抱える者のサポートが必要。

・ 家族の協力が必須であり、泊まりを伴う視察や、夜の夕食会後の懇親会等、家を空ける

ことが難しい。

・ 会合出席や支援者との懇談などがあり、夜・土日も休める機会が作りづらい。



※ 令和元年 11 月から 12 月にかけて内閣府が各政党に対して調査して得られた意見










 

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